夢中になる!江戸の数学 (集英社文庫)
夢中になる!江戸の数学 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
和算では関孝和の名前と、彼が当時の世界的な水準にあったことは知っていたけれど、江戸期の和算がこれほどの高みと広がりとを持っていたことには驚いた。江戸期の日本には1000タイトルを超える数学書が出版されていたらしい。そして、そうした中で吉田光由の『塵劫記』は十辺舎一九をも上回るベストセラーであった。また、高みの方でも関以外にも大数学者が何人もおり、例えばノーベル化学賞のソディによる「ソディの6球連鎖の定理」を100年以上も前に導いていた内田五観など枚挙にいとまがないほど。目からウロコの和算の世界を垣間見た。
2017/10/28
三代目 びあだいまおう
江戸時代の日本は世界一の数学先進国だった、これを読むと納得!和算って凄い❗ 『天地明察』の関孝和に再会!おー、やっぱりこの天才数学者は世界の有名数学者をも凌駕してたんだ!筆算も関が考えたそう!『遺題継承』このシステム凄い。先人が答えをのせない難問を残し、後人がそれに挑んでまた違う難問を残してゆく!あの絵馬での問題合戦には「算額を奉納して神仏に感謝する」って意味があったんだ!この蓄積がきっと、フェルマーの最終定理解読にも繋がるんですね!楽しんで数学に向き合える工夫が広まれば日本人の数学嫌い減るかもね‼️?
2018/10/13
五右衛門
読了。この作家さん2作目でした。やっぱり数学愛の熱量が半端無いです。実際作中にもありましたが普段の生活の中ではあんまり難しい数学は必要ないんだけれども、円周率に人生をかける人々の熱量半端無いです。又明治維新迄の数学人気の凄さもどこか羨ましく読みました。この本をきっかけに数学そーっと覗いて見ようかな?って感じました。
2019/08/19
らむり
日常的に広く親しまれていた江戸時代の数学のお話です。円周率の話は興味深かった。3月14日は円周率の日だから、バレンタインのお返しはパイがオススメだそうです。
2013/12/10
ううち
和算のレベルの高さに驚きます。和風の挿絵が多くて楽しい。算数も数学も苦手…なのに、この手のものをつい読んでしまう。『数学が嫌いな人は、実は数学のことが気になってしかたない』とあり、まさにそうだと思いました。
2015/06/02
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