軽蔑 (集英社文庫)
軽蔑 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
安っぽいメロドラマになりがちなモチーフだが、中上さんが書くと純文学風味がまぶされた…のか。わたしとは棲む世界の違う主人公ふたり。ところどころ理解できない行動を取るのと、ちょっとそこはないんじゃない?と無理っぽいところもあり、なかなかのめり込めなかった。映画になりそうな、と思ったら案の定。カズさんはわたしは竹野内豊で読んだ(笑)
2023/01/04
名無し
つくづく自分はこういう恋愛、メロドラマは傍観するばかりだ。読んでいるうちに『軽蔑』といえばモラヴィア、ゴダールだと思ってしまう始末であった。
2023/08/07
井蛙
『地の果て 至上の時』を書いた中上健次isどこ…?(涙) これは誰が何と言おうとメロドラマで、『椿姫』のような先行作品に対する両義的な態度が云々カンヌンと解説には書いていたけど、『椿姫』自体我慢ならないメロドラマなんだからどうしようもない。それにメロドラマにはメロドラマの文体というのがあるはずだけど、中上の無骨な文体(僕は言うほど中上が豊かな語彙や優れた言語感覚を持ってるとは思わないんだが)は女の心理を浮き上がらせるにはいささかアクが強すぎる。ただまあタイトルの説得的な出し方だけは他の作品同様とても良い。
2019/10/25
那由多
辛口ごめんなさい。中上作品の中でも駄作だと思ってます。
なつこ
男と女、五分と五分。 主語がわかりにくい文章だった。官能的かと思えば叙情的な内容。
2017/06/19
感想・レビューをもっと見る