KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

恋人はいつも不在 (集英社文庫)

恋人はいつも不在 (集英社文庫)

恋人はいつも不在 (集英社文庫)

作家
唯川恵
出版社
集英社
発売日
2000-02-18
ISBN
9784087471595
amazonで購入する Kindle版を購入する

恋人はいつも不在 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

sk4

恋愛・お仕事小説。 ベタな恋愛小説のオーソドックスなパターンとして、好きな人と添い遂げるというストレートなものがあると思うけど、この小説もそのプロトコルに乗っかり、仕事のやりがい・恋愛ともに破壊と再生を経て、明るい未来に向かって突き進む。 そんな中、小夜子という寝取り女の不幸さが際立った。好きな人と添い遂げる可能性がほとんど無い美しい人。初恋相手に決死のカミングアウトもポカン顏でスルーされ、おいしい事この上ない。 小夜子本だと思いました。

2014/05/20

June

社会に出て三年が経ち、仕事に行き詰まったり、生きがいを感じられなかったり、そんな時、恋人とは微妙にすれ違ってしまう。ちょうどそんな隙き間に入り込むように、偶然、昔付き合った人に再会したり、発展途上国から違った価値観を身に付けて帰国した男から電話がかかってくる。女性側からと男性側からと交互に語られていくお話。恋模様に話が終始するのかと思いきや、中盤より、友情、家族、仕事や生きがい等も描かれて、結末は爽やか。一生付き合う友をつくるのは学生時代なんだね。

2015/01/14

utinopoti27

唯川さんの作品は、ちょっとビターな大人の恋愛を、女性目線から描いたものが多い印象。恋する女性の揺れ動く繊細な感情のヒダを、丁寧になぞりあげてゆく唯川さんの感性が、たまらなく心地よいのです。本作はそんな作者にしては珍しく、男女の目線を交互に取り入れつつストーリーは展開し、一筋縄ではいかない恋愛事情を、今さらのように読み手に突き付けます。少し古めの作品ですが、違和感はありません。ただ、本音を言わせてもらえば、「人間関係って、いちいち面倒くさいのね」・・・これに尽きるかと(笑)

2017/09/08

roomy

奈月と時男の視点で交互に書かれていて面白かった。これはかなり好きかも。小夜子の言うことはわかる。誘う彼女も彼女だが誘われてのってくる他人の彼氏だってどうかと思う。けど女としては自分を裏切った彼氏より横取りした女を恨む。笑 反対にそんな浮気性な男との関係を終わらせてもらえてラッキーと思った方がいいのにね。最後はある意味でハッピーエンドだね。私も結婚前にもっと熱中してバリバリと働けたらよかったな。

2012/05/19

kaizen@名古屋de朝活読書会

解説は 下川香苗。岐阜県出身の作家。一世代下。 唯川恵が姉御のような存在なのに、 「ふつうの女の子の気持ち」 「痛みを自分で引き受ける潔さがなければ掌の中で守り続けることはできない。」 「彼女は歩き続けている。顔を上げて、自分の足で。」 登場人物の主人公と作家とも。 話の展開は、ぎくしゃくする感じがある。 現実はそんなものかもしれない。

2013/02/16

感想・レビューをもっと見る