崩れる 結婚にまつわる八つの風景 (集英社文庫)
崩れる 結婚にまつわる八つの風景 (集英社文庫) / 感想・レビュー
じいじ
初読み作家。-結婚にまつわる・・・のサブタイトルが動機で読んだ。8編それぞれのパターンが違っていて、実に面白かった。苦手なホラーの部分は目を瞑って耐えた。この作家、文章も味が深く好きになりそうだ。夫婦間(男と女)の機微、あやがリアルで上手に描かれている。「こんなことあるよ!あったよなぁ!」と、その見事な描写に感心した。どの話もよく描けているが、「壊れる」が印象深い。平凡なサラリーマン家庭の話だが、ありそうでなさそうで、なさそうでありそうな不倫をテーマにした話。ミステリー好きな方にはお薦めしたい一冊です。
2015/11/07
ちゃんみー
1997年の作品。かなり前のものですね。貫井さんのは好んで読んでますが短編ってのは珍しいです。結婚にまつわる・・・というサブタイトルが示すように、結婚前後のお話でしたが、どれもミステリー仕立て。(ホラー感も満載です)作中にでてくるように、結婚とは精神に異常をきたしてしまうほど人生における一大事であり、また人生を左右するものなんでしょうね。
2015/05/21
達ちゃん
貫井さんの短編は初めてです。どの話も結構リアルでヒヤリとします。衝撃的な表題作から一気に引き込まれました。
2020/07/22
七色一味
読破。「風景」なんて可愛い副題が付いているけれど、騙されてはいけません(笑 この表紙をめくると、その先には8つの、偏執狂的で抜き差しならない恐怖の物語が広がっています。どの物語も、出だしはなんのへんてつもない日常の一コマ。しかし、話が進むに従って、徐々に徐々に少しばかり外れた道を進み始めて、しまいには、とんでもなく常識とはかけ離れた世界へと連れて行かれてしまう。当然のように、何の違和感もなく、狂気と恐怖の結末へと。 初読みの作家さんですが、この作品が初めてで良かったかも。オススメです。
2012/05/20
ゆう
いただいた本。結婚にまつわるゾワッとする短編集。1本目の表題作にグッと引き込まれ。中にはホラーな感じもあり。日常的な中での狂気の数々だからやけにリアルで。ひとつ間違えればこうなってしまうのかも。やっぱり人間が一番こわいってことなのね。。
2014/09/08
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