改訂新版 四季・波留子 (集英社文庫)
改訂新版 四季・波留子 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ebisubeeeer
一番まとも
2017/05/23
chocoうさぎ
長女の波留子が不幸な結婚から開放され、それまで自らの内に抱えていた本当の自分に変態していくお話。前作でおなじみの人物たちが今回はさらに活躍。意外ながらやさしい物語。布由子に誘われての軽井沢、ハワイへの旅が更に波留子を外の世界へと運んでいく。人はいくつになっても生き直せる、やり直すことができるという強いメッセージを感じる。老詩人やお金持ちのラリー、小峰家のいささかくたびれたように見える父親など年配の登場人物たちが魅力的で、年を重ねても恋をしたり前を向いて生きていくことは可能であることを教えてくれる。
2017/05/13
Tom5k
1980年代でさえ主人公の良妻賢母型の女性がラジカルに社会に目覚めていく内容は斬新なものだったのかもしれませんが、半封建的な現代人の感性を日常的に自然に改善していた社会の風潮に反していたわけでもなかったとも思います。現在、女性活躍の推進自体は政府当局から促されるものとなり、文学やイデオロギーの体系だけではなく、政治・行政のテーマになっていますし、封建思想を基軸とすべき右翼活動にさえ女性が進出しています。やはり人間社会の進歩はどのようにしても食い止めることができないものなのかもしれません。
2017/01/26
フルトアワデル
次はふゆか。
kayoshi
★★★・・
2002/01/30
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