プラチナ・ビーズ
プラチナ・ビーズ / 感想・レビュー
扉のこちら側
2003年~2005年頃に初読。単行本で既読だが文庫書き下ろし目的で。シリーズ続編はスリー・アゲーツ、パーフェクト・クォーツ、ソウル・キャッツアイ。フィクションだが、現実に金達玄が失権しなかったら…または自殺せず復権していたらと考えてしまう。革命シリーズと同時に楽しめる。
2004/11/18
Yuki
鉱物シリーズ第1作。情報分析官・葉山隆が追う(架空の)北朝鮮の情勢と、海軍調査員・坂下冬樹が追う米兵殺害事件が「プラチナ・ビーズ」というキーワードで絡み合う。20年ほど前の作品なので今は韓国も北朝鮮も、もちろん日本も経済情勢などが様変わりしているが、それでもリアリティを突きつけられる。軽はずみな行動が何に繋がるかわからないということを、食べ物が有り余っているということを、私達日本人はもっときちんと考えなきゃいけない。物語を推進する葉山の瑠実に対する青臭さが、心を熱くしてくれた。
2019/06/18
扉のこちら側
再読。2014年1093冊め。防衛白書、要確認。宝石箱のシーン出だけ、サーシャの一人称が俺。
2014/11/28
那由多
プロローグとエピローグを繋ぐために、壮大な本編が存在していると言っても過言ではないだろう。少年の呟きを、一人の男が叶えるまでの過程。日本人には価値が薄れたプラチナ・ビーズ。他国では、欲しくてたまらない宝。国の豊かさによって価値が変わるという当たり前のことに、改めて気づかされた。シビアな登場人物ばかりの中、責任と愛情豊かな田所先生は大変貴重でした。
2021/01/10
kei302
葉山も阪下も結局エディの掌で転がされていただけ。 プラチナ・ビーズの正体を知って、必要としている、届くべき人たちの元には行き渡っていないことに憤りを感じた。
2019/07/12
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