R.P.G. (集英社文庫)
R.P.G. (集英社文庫) / 感想・レビュー
遥かなる想い
「ネット上の擬似家族」の「お父さん」という設定からして宮部みゆきの世界。現代の「家族」とは何なのかをサスペンスを通じて見事に描いている。
yoshida
「摸倣犯」の武上刑事と、「クロスファイア」の石津刑事が再会。連続殺人の謎に挑む。それはいびつな家庭の状況に耐え切れなかった少女の稚拙な犯罪だった。実の家族より、ネットでの疑似家族にのめり込み、家族に知らしめる父。また、父は浮気性で妻は諦めていた。しかし娘はそんな父が許せず犯行に手を染める。テンポよく、さくさくと読了できます。宮部みゆきさんは人間の持つ「業」を描くのが巧みである。ついつい物語に引き込まれ一気に読んでしまう。「摸倣犯」、「クロスファイア」共に面白かった。いつか再読したい。安定のクオリティ。
2016/09/11
kaizen@名古屋de朝活読書会
二つのRole Playing Game(役割演じ遊び)が登場する。 ネット上での役割を演じる遊びと、 警察での役割を演じる遊び。 解説を清水義範が書いている。 解説に役割演じ遊び(role playing game)に該当しない記述「ただしこの小説の中にそのゲームは出てこない。」とがあるのが疑問。本文に2つRPGを記述しているのに。画像遊び(Video Game)でないとRPGではないと思っているのだろうか。出版社や筆者が注意しないのか。あるいは、ネタバレにならないように嘘を書いているのか。
2013/05/10
トンちゃん
完全にやられた!!と思いました。完全に宮部みゆきさんに出し抜かれました・・・。気づいたときにはクライマックス( ;∀;) やっぱり凄いミステリー作家ですね。 最初こそ事件のあらましやら状況説明でつまらないなぁなんて思って読んでましたが、中盤から後半にかけての怒涛のどんでん返しには興奮して一気読みしてしまいましたw それまで寝てたというのにw 本作では模倣犯やクロスファイアに出てくる刑事さんたちが出てくるそうですが、私は全く読んだことがありませんでした。それでも本作だけでちゃんと楽しめる作りになってます^^
2020/01/09
三代目 びあだいまおう
『R.P.G.ロールプレーイングゲーム』この題名は、私の興味を刺激しなかった、全く。長らく積ん読状態で、なぜ購入したのかさえわからなかった!そそらない。積ん読の端っこにひっそり隠れてた。今日なぜか手に取った。 ネット上の架空の家族の1人が殺された。容疑者は何人か浮かんでくるものの決定打はない。終始取調室内で繰り広げられるやり取り。やられた❗どんでん返しのさらにどんでん返し‼️面白い。興味そそらない題名を購入した直感に自画自賛!約300ページ、あっという間。今思えばこの題名は『絶品』です。是非読んで‼️🙇
2018/12/02
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