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愛しても届かない (集英社文庫)

愛しても届かない (集英社文庫)

愛しても届かない (集英社文庫)

作家
唯川恵
出版社
集英社
発売日
2001-11-20
ISBN
9784087473797
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愛しても届かない (集英社文庫) / 感想・レビュー

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まさきち

ありふれた若き日の恋愛物語。その中で見えてきたのは女性のしたたかな怖さと、男の幼児性。その極たる七々子と駿が交わったことによる結末を迎えた物語。

2023/04/22

mmts(マミタス)

いわゆる典型的な略奪愛をモチーフにしたシチュエーションでした。個人的には略奪愛には否定的ですから序盤は毛嫌いしそうなストーリー展開でした。しかしながら、それでも恋愛特有のこだわりなど喜怒哀楽の心理描写などは的を射た的確な表現でした。最終的には見事に感情移入して共感しました。略奪愛だからこそ嫉妬や束縛はますます強まることが分かりました。ハッピーエンドじゃないからこそ説得力ある恋愛小説だと感じました。失恋など恋愛からの傷を癒したい人にはオススメだと思いました。唯川恵さんの恋愛小説は傑作だと思いました。

2016/12/14

ざるこ

恋人がいるのに他の人を好きになる。そんなの普通にあること。何故かわからないけど惹かれてしまうってもう本能的なものだろう。相手に恋人がいても気持ちを抑え否定する理由にはならない事もある。七々子の奪い方は姑息だった。酷い女だと思う。その手段が露わになった時、それが愛情からだとは受け取ってもらえない。あるのは軽蔑。自業自得だと言う人もいるだろう。でも私は胸が痛い。駿に思われたいが為に駿を待つだけの生活は、付き纏う罪悪感が尚更そうさせてることがわかるから。愛するだけの一途さが卑屈な心を生むことも。あぁ、わかる…。

2023/03/17

aya

やっぱり人の物をとったら、幸せになんかなれないんだよね。気持ちはとってもわかるけど。それに、そんなに人を好きになれることがうらやましくも思える。好きでいるだけでどうして満足できないのだろう。何も求めない、何も期待しない、そんな愛し方ができたら、どんなに心が安まるだろう。

2020/05/03

まゆこ*

愛しているのに相手には伝わらない。男の人の価値観と女の人の価値観の違いをまざまざと思い知らされたり、恋愛に抗えなかったあの時を思い出す。とてもリアルに女の気持ちを描いているそんな小説。

2014/11/08

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