光と影の誘惑 (集英社文庫)
光と影の誘惑 (集英社文庫) / 感想・レビュー
えみ
ぐいぐい引き込んであっと言う間に読ませる…久しぶりの貫井徳郎小説だったが、いつ触れても変わらない高い中毒性にやられる。今回も中編でありながら、結末には捻りの利いた新鮮な驚きと意外な真相が待っていた。誘拐犯の正体、目撃者の意味、陰影交わる野望のカタチ、見えない家族の謎。読み応えたっぷりの4篇収録。まさかそんなことが!というショックにゾクゾクするという一見正反対のような反応をしてしまう。そんな矛盾を孕む、人間模様のミステリを心置きなく楽しめる一冊だった。読者の固定観念や思い込みを利用しハッとさせる手法に感服。
2022/01/26
Rin
中編作品集。どれも重たくはなく、読みやすい。でもどの作品もどんでん返しが用意されていて最後が気になってわくわくしながら読める。ユーモアのある「二十四羽の目撃者」はとんとんと読めた。「我が母の~」は何となく結果が予想できて当たっていたので嬉しかった。「長く孤独な誘拐」「光と影の誘惑」は中編でありながらもしっかりとした人物、ミステリ設定に読みごたえがある。読了後にもう一度しっかりと読み直したくなる物語。悲壮感も漂う、執念も愛情も。一言では表せない人間の複雑な心情が混ざっていて最後まで楽しませてもらいました。
2016/10/14
JFK
4短編、2つ、楽しめました。らしさがでてましたね。
2020/10/10
達ちゃん
貫井さんらしい、ややどんより感漂う4作の中編集。色々と気持ちよく騙されました。
2019/10/11
Satomi
中編4篇。ゾッとしたり、ハッとしたり、ニヤリとしたり、後味悪かったり…。4話とも中編ならではのコンパクトさの中に貫井さんの世界観がギッシリ♪超お得な一冊!!「我が母の教えたましい歌」これが一番お気に入り♪是非長編で読ませていただきたい!!!!
2014/12/13
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