さるのこしかけ (集英社文庫)
さるのこしかけ (集英社文庫) / 感想・レビュー
ykmmr (^_^)
実際の作品にも伺える、さくら家らしいエピソードが多数。お姉ちゃんの見合い話は、普通に理想追求の上で良くある話なのだが、さくら節に係ると砕けちゃう訳。でも、自分のデビューに至っての話や世の中に関する話は真面目感もあって、当時、プロとして一歩踏み出した頃の作者が、この時に立派に仕事を続けて、成長した姿が見えてくる。
2021/11/21
Tetchy
『もものかんづめ』は途中どうにか笑わせようという作者の恣意が露顕したが、今回は同じ趣向なのに純粋に面白かった。今回は早くも2冊目にして漫画家さくらももこの書いたエッセイではなく、作家さくらももこのエッセイになっている事に素直に感心した。この変化は大きい。つまり過剰さが消え、文章の無駄な贅肉が無くなり、非常に洗練された内容になっている。いやぁ、しかしこの人の周りにかくもおかしな人々、事件、物が集まってくるのかしら。遭遇する本人は大変かもしれないが、一個人としては毎日に刺激があり、非常に羨ましい。
2009/08/08
おしゃべりメガネ
一作目ほどの笑いは少しセーブされてる気がしなくもないですが、面白さは決して失われてなく、やっぱり次から次へとページを捲る手がとまりません。前回の水虫ネタに続き、今回の痔の話と飲尿の話はなかなかインパクトあります。個人的に笑えたのはお姉ちゃんの見合い話。こちらは傑作です。他に地味に感動したのが、特殊学級の男の子の話と結婚してからふらりと実家に帰った話。相変わらず笑いあり、涙ありをまんべんなく味合わせてくれるステキな一冊です。インド旅行の話は第三者だから笑えますが、当事者なら絶対に関わりたくない話ですね。
2021/09/19
hitomi.s
言わずと知れた、さくらももこの短編エッセイ集。苦手だなとおもう章もあったけど、ぐうたらの極意とか、お姉さんのお見合いの話とかに、にんまり。まんま、まるちゃん。自分も、まわりの人も、すごーく観察して独特のとらえ方をする人だ。挿し絵がかわいい。
2018/10/28
やっちゃん
バブリーな時代ですねえ。そういやアニメ主題歌も少しインドっぽかったな。どの話も今で言えばゆるい。くだらなすぎて力抜いて読めるのはアニメと同じでリラックス効果抜群。たまに「いさお」みたいないい話があってグッとくる。
2023/02/17
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