イマジン・ノート (集英社文庫)
イマジン・ノート (集英社文庫) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2018年350冊め。槇村作品としてのテーマである「女性の自立」や「母娘関係」の原点は、子どもたちを置いて行った母親、父親からの性虐待を背景に、自身が活路を模索し続けた結果であろう。ただ成功者にありがちで、あまりに強すぎて時々鼻につくほど現れてしまうのだけれど。
2018/07/20
ケロコ
槙村さとる、衝撃の告白エッセイ。なるぅ、彼女の描くお話のどうしようもない鬱々とした感じが納得できてしまった。槙村さとる、大好きなマンガ家だ。これからも読み続けていこうと思っている。
2016/03/07
鎌田一恵
マーガレットは小中学生だった私の愛読書だった。高校生になって、読み続けていた連載が終わったことで卒業した。その頃槙村さとるは中心的漫画家。大人になって、大好きだった話がそんな苦しみながら描いていたのか…など生い立ち的エッセイと漫画家としての制作の裏側インダビューで綴られている。辛い過去もそれがあるから今の自分がいると断言できる強さが頼もしい。ちょっと棚の漫画を読み直そう。
2018/07/05
さくらこ
この人田口ランディに何だか似ている!こういう人に私は惹かれるんだよなー。作品もだいぶ読んでいるけれど初期の短篇はまだ未着手のものが多いので読みたい。ここまでくると作品は勿論だけれど、このような作品を生み出す作者に興味が湧く。
2012/04/16
MBBS
そもそも槇村作品(漫画)を読む時は私の中に迷いがあったり、何かで行き詰ったりする時が多い。漫画の中で答えを模索しようとしているんだと思う。ダイナミックな話もいいけれど、じっくりと中身を読ませる話を好んでしまう。なぜそうするのか。その答えがこのエッセイに凝縮されている。作者の歩んだ道、感覚、紡ぎだされる物語の根幹にあるもの。私は彼女のような体験はしていないけれど、家族に対しての思いや、自分で自分を殺してしまった経験、被害者の気持ち、自分と向き合い承認する、今の自分を肯定するために過去も肯定する――そういうキ
2013/02/12
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