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少年たちの四季 (集英社文庫)

少年たちの四季 (集英社文庫)

少年たちの四季 (集英社文庫)

作家
我孫子武丸
出版社
集英社
発売日
2003-02-20
ISBN
9784087475463
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少年たちの四季 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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セウテス

同じマンション内の、中高生の男女が主人公のジュブナイル・ミステリ短編集。思春期独特の閉塞感や不安定な心の動きを、ミステリという形を使い巧く描いている。今にして思えば独りよがりな思考なのだろうが、たしかにあの時代あの頃に感じた何かが伝わってくる。共通して出場するのは荻原という大学に勤める青年で、彼が先輩として大人の入り口として探偵役となる。さらっと話は進むのだが大人の自分勝手な醜さと、それを案外冷静に観ている少年少女の怖さが何とも言えない。我孫子氏らしいスパイスの効いた良作、もっと読まれて良い作品だと思う。

2020/06/19

ダイ@2019.11.2~一時休止

短編集。2冊の新書を一冊にまとめたモノ。青春ミステリと思いきやちょっと重い一面もありますが、楽しめた。

2013/09/07

ジンベエ親分

同じマンションに住む中高生の男女を交互に語り手にした4編のミステリー。ジュブナイルとのことだが、話はいわゆる思春期の自意識をテーマにしながら、かなり容赦ない。容赦ないので大人が読んでも興味深いし、中高生にも読んでみてほしいと思ったりもする。ミステリー的な仕掛けはそれほど凝ってはいない、とは言うものの「凍てついた季節」は上手いと思った。共通して出てくる萩原という青年がつまり探偵役なのだが、ミステリー的な「謎」より、少年少女の心の「謎」を我々に解き明かしてくれるような趣がある。昔「中二病」だった人にもお薦め。

2020/03/16

たぬ

☆4.5 我孫子氏8冊目は4つの連作集。思春期の行動や心理を丹念に描いていてとても良かった。別の星では戦士だった私たち設定のラストはちょっと現実味が薄かったけど。中1の可奈子ちゃんは「自分なんて誰も必要としていない」「話しかけたら迷惑をかける」等々な性格がいたたまれず読むのつらかった。皆川君もだけど萩原青年がいて本当に良かったよ。

2021/08/28

coco夏ko10角

ミステリーとして面白かったのは最初の『ぼくの推理研究』で、他はこの年頃の苦さなどが。解説に乙一。

2016/08/03

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