忌まわしい匣 (集英社文庫)
忌まわしい匣 (集英社文庫) / 感想・レビュー
目黒乱
ホラー小説の短編集。次から次へと繰り出される巧みな比喩にノックアウト。「じくじくと甘く重い眠りの物質が、頭から脊髄を通り胃の辺りにまで未だだらだらと流れ続けていた」なんていう“不快なな目覚め”の表現を読むと、言葉って素晴らしいなと思う。ホラーだけど嬉しくなってしまいます。
2014/01/26
眠る山猫屋
微妙…怖いは怖いんだけど…牧野修さんの怖さはこんなもんじゃないはず、とも思った。ワルツなんかは凄く好きなんだけれども。
2012/04/19
スーヌ
【E】好きな作家の短編集…なのでかなり頑張ったのだけど。最後まで読み切れませんでした、ちょうど半分くらいで挫折。初期の作品なんだろうね、作風がぶれてる。いずれの物語も展開がかなりぶっ飛んでいて(ぶっ飛ぶのは良いことなのだが)どこに行ったか分からなくなる感じ。渋い。手元に置いてまた挑戦しよう…
2020/03/30
あいちょ。
後輩から拝借。 甘い血 罪と罰の機械 翁戦記 〈非ー知〉工場 個人的に好きです。
2016/06/21
tom
13編からなるホラー短編集。前に一度読んでいたのだけれど、あまりのボリュームにお腹いっぱいを望んだつもりが胸焼けといった感じで中断してしまった。エロ・グロ・ナンセンスのオンパレード。どの作品も猟奇的だけれど、ひたすら暴力に晒されている『B1公爵夫人』もあれば、何故かラストは幻想的な風景へとシフトしていく『罪と罰の機械』もあり、色々なホラーが読めて面白い。インパクトが強いのは最初の『おもひで女』。好きなのはずっと低音の耳鳴りが続くようなオカルト色の強い『<非―知>工場』。
2012/12/26
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