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サイケ (集英社文庫)

サイケ (集英社文庫)

サイケ (集英社文庫)

作家
姫野カオルコ
出版社
集英社
発売日
2003-06-20
ISBN
9784087475913
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サイケ (集英社文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

70年代を舞台にした(そういった意味では時代小説と呼べるかもしれない)不思議な世界。怖かったり異常だったり、でもどこかで対象を突き放していて、まごうことなき姫野ワールドの展開となっている。

2014/10/09

kozy758

うすっぺらい内容だ。作者は大阪万博にこだわっているが、それがいい方向に向いているとは感じない。読後感も良くない。大阪万博の時に小学生だった人にとってはあるあると感じ懐かしい風俗ではあるだろうが。「サイケ」では全然なかった。

2017/08/16

rakim

姫野さんの著作にある毒(苦かったり甘かったりするあの)やルーツのようなものが詰め込まれた短編集。侮れない。小説にどっぷり浸かってしまうのを拒否するのに、気づいたら行間にいる私。・・・この中に登場する一人のたぶん破滅へ向かっていく狂った人物、まったく同じ「某大学某学部出身」で思い出すのも不愉快なかつての友人がいるので(こちらは犯罪者ではなくてふつうにしゃあしゃあと生きているはずだけれど)、個人的に溜飲が下がった感じ・・・なんて感想持ってしまった!毒をため込んでいたのは私自身と認識させた一冊?(積4/36)

2016/05/09

マッピー

“円周率とは何なのか。なぜ、だれが、どんなふうにして3.14と決めたのか。なぜ3.14を引き出せたのか。それがわからない。円周率を人類が引き出していった過程を納得しなければ、そんなもの鵜呑みに使いたくない。気持ち悪い。(中略)先生は何としても18を2で割らせたがる。もっと前の段階にある私の疑問に彼は全く気付かず、彼が気づかないことに私は気づかない。” “ひとつのことを考え続けない、その明快な光を私は畏怖した。”

2015/06/09

ぴょる吉・アンジェリーナ・Y

読者の年代を選びそうな作品。でも、年代がどんぴしゃりの人には、すごく面白い作品集。少しずつ怖いし、毒もある。そこが面白いよねぇ。古本屋で何気なく買ったけど、あまりの面白さで一気に読んでしまったよ。

2014/06/13

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