医者がぼけた母親を介護する時 (集英社文庫)
医者がぼけた母親を介護する時 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ほじゅどー
★★★★ 母親の認知症発症から死まで。医師の目を通して描かれている。母の手記。「神様いったい私はこんなさびくるしい目にあいながら、何のために生きていなければならないのでしょう。ただ憎まれ口をたたいて生きていても楽しいことは何もありません。夢中で働いて時間がたっただけでうれしいのに、どんな目にあっているかは本人だけにしかわかりません。どんな地の果てにすててもころがしてもかまいません。おいしいものも美しいものもいりません。死 お礼を言っても口だけですから。神 早く 一刀でもいいから」死まで覚悟していた母。
2020/01/27
サクサクぽいぽい
ずいぶん前に読んだけど座ったままじっと睨みつける母親の情景描写の部分のインパクトがすごくて重くのしかかった ボケ家系に生まれた自分としてはずっと考えさせられる話 医者すらうろたえるボケの介護の恐ろしさはリアリティがあって勉強になる
2011/11/07
kunikzu
なんだか、読み進めていくのがつらかった。ただ、現実的だし、合理主義な介護に対する意見には納得できた。
2009/11/08
Ayano
退職された方にいただいた本。米山先生の介護手記も含めた本。介護や死に様は今まで築いてきたように贈られるのは自分の身内を見ていても感じる。時代背景を考えるとここまで赤裸々に綴っている現実がすごく貴重だと思う。職種関係なく認知症や介護はだ誰にでもくるので、家族が平穏な気持ちで過ごせることも大事だなと思った。
2023/12/31
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