月を吐く (集英社文庫)
月を吐く (集英社文庫) / 感想・レビュー
エドワード
徳川家康の正室は誰?濃姫やねねのようには有名ではない築山殿の生涯。実は彼女と家康の長男信康は、やむを得ずとはいえ、家康に殺されている。政略結婚、父子の相克は戦国のならい。今川義元の姪である築山殿は、当時人質のように駿府にいた家康に嫁いだ。桶狭間で義元が信長に討たれたことが運命を変える。義元とともに出陣した家康は岡崎城に留まり、駿府に戻ることはなかった。岡崎へ入る築山殿の前に、今川の血を忌み嫌う家康の母、於大が立ちはだかり、彼女と信康を孤立させた。後年の家康の複雑な性格はこの辺が源ではないかな。
2015/10/26
マサキ@灯れ松明の火
嫁姑問題は、今もなお根強く残っている。ましてや、戦国の世…瀬名姫(築山殿)・於大・五徳姫の三重の嫁姑問題は、それぞれ命掛けである。その3人の中で、瀬名姫は、今川という後盾を失っており、不利な状況であった。必然的に…瀬名姫の先行きは決まっていたのであろう。これもまた…戦国の世の悲劇である。
2017/03/28
空のかなた
最後まで読めなかった。感情移入が出来ず。
2019/03/13
味平
今川義元の姪・瀬名姫の物語。いつの時代も、女性は恋をしたり男に振り回されたり、嫁姑問題に悩むものなのだなぁ、、
2017/05/04
のりべぇ
徳川家康の正妻、瀬名姫の生涯。辛い話だ。人に希望が持てなくなる。この話で人を許したのはかろうじて瀬名姫の幼馴染、高橋広親が今川氏真に対して行った一つのみ。他は自分が不幸であったから人を傷つけて良いのだ…と。宿敵於大の方を主人公とした話であれば真逆の書かれ方するのだろうな…
2020/02/08
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