8年 (集英社文庫)
8年 (集英社文庫) / 感想・レビュー
yoshida
【堂場瞬一祭り】堂場瞬一氏は初読みです。確かな一撃。デビュー作とは思えない安定した面白さ。野茂や古田と同世代の投手藤原はソウル、バルセロナオリンピックで活躍する。メジャー行きも確実と言われた藤原は娘の不治の病もあり社会人野球のコーチとして過ごす。そして8年後。娘が亡くなる。藤原は日本資本のメジャーリーグの新チーム、フリーバーズに加入。オリンピックで渾身の一球をスタンドに運ばれたメッツのヘルナンデスに雪辱を果たすために。チームメイト等の登場人物の個性も豊か。爽快な藤原のピッチング。胸踊る名作。
2015/11/28
キムトモ
〜初見サン強化月間〜ずっと気になっていた作家さん👍プロ野球ファンの小生には痺れるお話⚾️オールドルーキーの投手のお話で実名で大リーガー、実在のチームが登場し緊迫感、臨場感が抜群👍⚾️🏟ケビンコスナーの野球映画を思い出してしまいましたが…藤原のモデルは誰なんでしょう?ファンタジーなプロ野球世界…ファンには是非一読して欲しい📖お勧めです👍👍(ノ-_-)ノ~┻━┻続編があるようなので突入です⚾️
2020/07/31
ユザキ部長
まるでマンガの様な展開。日本人オーナーにGM。監督は日系人。なるべく日本人選手中心にしたフリーバーズはメジャーに挑戦。序盤は連戦連敗。打線は貧打にピッチャー炎上。ベンチはお通夜。そんな中で8年ぶりにマウンドに立つピッチャー斎藤。空白の8年の理由は自身の心の内にしかない。恐怖に打ち勝つのは己を信じるのみ。
2017/03/22
はたっぴ
学生時代に部活動にどっぷり浸かっていたためスポーツ小説は好きなジャンル。特に堂場さんの駅伝小説は面白く、中学生の甥っ子(駅伝選手)が何度も読み返しているので話題になることが多いのだ。今回はデビュー作に挑戦。舞台は大リーグ!まるで野球の生中継を見ているような、ハラハラドキドキさせる描写が堂場さんの持ち味なのだろう。ストーリーや設定は現実的ではない気がするが、小説だからこそ描ける夢のある物語。根性や気合といった精神論ではなく、単純に「勝ちたい」という気持ちで成り立っている清々しい作品。小説すばる新人賞受賞作。
2015/11/24
ミカママ
【再読】確かデビュー当時にも読んだのだけど、内容はほとんど忘れてました。タイトルの意味すらわからず。読み進めるにつれ、うーんこれはとてもよくできたタイトルなのでは?と。みなさんおっしゃるように、8年間実践経験のない選手がいきなり海を渡って3Aからメジャーデビュー、そして一気にクローザーへと登りつめるというのは現実ではありえないでしょうが、なにせフィクションですからね。これくらいとんとん拍子だと、読むほうも安心して読める、というものです。
2013/03/03
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