恋する短歌 (集英社文庫)
恋する短歌 (集英社文庫) / 感想・レビュー
❁かな❁
お気に入りさんの感想から初めて佐藤真由美さん読みました!22編の短歌+ショートストーリー集。ほんの一瞬を上手く切り取られた作品。切なくなったり、キュンとしたり、いろんな気持ちになりドキドキしました♡人には言えない恋のお話も多く、報われないとわかっていても好きな気持ちが止められないことや、恋の始まる時の気持ちなど読んでいて共感できます♪『冷たさに負けない勇気があるように祈った 朝の光の中で』のお話が特に良かったです*切ないお話が多めですがショートストーリーが良かったです!恋する想いが詰まった作品でした♡
2014/05/11
masa@レビューお休み中
短歌を詠むようになって知った佐藤真由美さん。恋にまつわるタイトルが多いのとオススメされたので読んでみました。22篇の物語と、22首の短歌が並んでいてドキドキしながら読んでしまいました。なぜ、ドキドキしたかというと…。物語の主人公がすべて「私」なので、佐藤さんの経験談が書かれているように錯覚してしまうんです。しかも、前情報なしで読んでいたので、はじめは自叙伝と短歌集が合わさったものと誤認識しながら読んでしまったほどなんですね。きっと、それくらい物語と短歌がピッタリと寄り添うように並んでいるのでしょうね。
2014/05/07
つねじろう
「かんたん短歌の作り方」の升野教祖の本で知った彼女。その歌はその時の女性の心理と生理を31文字で鮮やかに切り取って見事に表現する。それは匂い立つほど生だったりきわどかったり愛らしかったりした。「形とか指の長さは知ったのに 何も知らない あなたのことを」どうよ、生でしょ?22の恋を歌とイラストとショートストーリーで描いていく作品。でもねそのショートストーリーは悪くないけど、どうしても説明ぽくって返って歌が色褪せて感じるのは豚が男だから?逆に31文字で表現する短歌の世界の素晴らしさを再認識した本になりました。
2015/01/31
seri
「恋の記憶は、一枚の写真に似ています」その言葉通り、様々な顔を見せる恋愛の側面を31文字と短編で鮮やかに切り取り魅せつける。後から見返して初めて気付く感情がある。目の前いっぱいになってる時よりも俯瞰した方がよく分かるように。幸せ、喜び、胸の高鳴り。哀切、後悔。蘇るのは、心臓を鷲掴みにされるようなこの感情。恋の魔法が解けてしまった後でも、また恋の魔法を信じたくなる。言葉の力は、信じる力。三十一文字は、魔法の呪文。涙も笑いもぜんぶその力で昇華して、きっとまた新しい恋をする。過去を愛しいものに変えたから。
2014/06/23
月乃雫
恋する気持ちがストレートに31文字に込められていて、なおかつショートストーリーで描かれていて、私は好き。ほかの作品も読んでみたい。
2015/07/15
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