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モンテロッソのピンクの壁 (集英社文庫)

モンテロッソのピンクの壁 (集英社文庫)

モンテロッソのピンクの壁 (集英社文庫)

作家
江國香織
荒井良二
出版社
集英社
発売日
2004-07-21
ISBN
9784087477153
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モンテロッソのピンクの壁 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

猫のハスカップの冒険譚。江國香織さんのお話も飄々としていていいのだけれど、今回は何と言っても荒井良二さんの絵がいい。表紙も、見返しの絵も素敵だけれど、いきなり登場するハスカップの姿に一気に物語世界へ。モンテロッソはイタリアにモッテロッソ・アル・マーレという町が実在するけれど、まあ空想の町だろう。絵柄からはメキシコの街が一番近そうなのだが。でもちょっとアラビックな感じもあるかな。絵のことばかり書いたが、江國さんの文章もほんわかとした暖かい幻想の光を浴びているかのよう。最後はハスカップも読者の私たちも⇒

2018/11/22

やすらぎ

モンテロッソ、早く行かなくちゃ。猫のハスカップの旅物語。ずっとずっとこの椅子で丸まっていたのにね。突然どうしたのだろう。淋しくなるねぇ。…でも何処にあるんだろう、モンテロッソ。この灰色の海、それともあの山の向こう。望む願いはなぜ求めているものと違うのだろう。ひとつの花、ひとつの奏でに、笑うときも涙するときもある。心愉しくも小雨に哀切。ただ喜びだけを見つめていたいのに。やさしい風が吹いている。夜明けの曲がりくねった白い坂道の先へ。そう、ここは夢に見たピンクの壁。でもこの先どうなるの。皆はいつここを旅立つの。

2022/12/24

nico🐬波待ち中

ああ、いかなくちゃ。モンテロッソへいかなくちゃ。夢でみたピンクの壁のあるモンテロッソへ。うす茶色の雌猫・ハスカップが金茶色の目をらんらんと輝かせてモンテロッソ目指して旅立つ物語。海を渡り丘を越え森を抜けて。様々な人達との出逢いと別れを繰り返し、ハスカップの旅は続いていく。うちの通い猫2匹もハスカップのように、どうしてもモンテロッソのピンクの壁に行きたくなる日が、いつかやって来るのかな。そして私もいつか。江國香織さんの優しい文章と荒井良二さんの色鮮やかなお洒落な絵がコラボした可愛らしい一冊。猫の日の記念に。

2019/02/22

新地学@児童書病発動中

猫のハスカップがモンテロッソに旅する絵本。荒井さんの色彩豊かで躍動感のある絵が、物語を引き立てる。ハスカップの独立独歩の振る舞いは猫にぴったりで、読んでいると喝采を送りたくなった。旅の途中で出会う人たちと仲良くするのだが、程よい距離を取って目的地を目指すのを忘れない。江國さんの他の童話と同じようにくすりと笑えるユーモアを感じる部分も多くて、最後まで気持ちよく読めた。

2018/07/03

優希

とても可愛い絵本でした。「モンテロッソへいかなくちゃ!」猫のハスカップが夢に見たピンクの壁を求めて旅は続く。荒井良二さんの柔らかい水彩がで描かれた夢のような江國ワールド。感情豊かなハスカップと一緒に冒険しているような気分になれる絵本です。

2016/04/02

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