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トルーマン・レター (集英社文庫)

トルーマン・レター (集英社文庫)

トルーマン・レター (集英社文庫)

作家
高嶋哲夫
出版社
集英社
発売日
2004-07-21
ISBN
9784087477184
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トルーマン・レター (集英社文庫) / 感想・レビュー

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扉のこちら側

2016年563冊め。広島·長崎への原爆投下は、本土決戦による双方の膨大な人的被害を抑えるための苦渋の決断だったとする公式発表を覆す、トルーマンの手紙が発見されたという設定。現実でもあれは原爆の威力を確かめるためだったとか様々な説はあるが、この作中の手紙のような理由だとしたら、まさしく安保条約に致命的。米大統領が8月6日に広島の平和記念式典に出席するという設定もあり、陰謀が蠢く。黒幕がいかにも怪しい描かれ方だったので予想はついていたが、戦争被害者や二世三世、民族の問題は難しいものだと思わされた。

2016/07/17

氷柱

367作目。11月27日から。非常に扱いの難しい題材。どう転がそうとしても偏った方向に転がりがちだし、本当に伝えたいことがそのテーマの大きさに隠れてしまう。本作はその辺りのバランスがあまりうまく取れていなかったように思われる。ミステリーとしてのパンチも弱弱しく、構成も明快ではない。何を書きたかったのか良くわからない。文体はどことなく村上春樹っぽいがあまり魅力的には映らなかった。

2017/12/02

はち

@75 テーマ設定、真実味はさすが。広島の怒りは忘れてはいけない。が…何となく安物のハードボイルド感がそこかしこに。。高島哲夫は災害系の作品しか読んでなかったけどここは残念だな。

2016/08/09

Kamabonz

投げやりな生活に浸りきっていた元新聞記者が、偶然(と思っていたが)から関係してしまう諜報戦の中で、ジャーナリストとしての本性に再び目覚めていくというお話なのですが、主人公と元恋人の微妙な関係がなかなか良い感じで、ページをめくるのがもどかしいくらいでした。 華やかなストーリーの裏で、私たちはこの国をどの様な方向に進めていくべきか、よくよく考えなければいけないな、と思われてもくれた作品でした。

2017/01/06

hiyu

元合衆国大統領トルーマンの私信を手に入れた元新聞記者を中心に話が動く。どう展開していくかと思っていたが、もう少し深い心情の動きが個人的には好みではあった。

2022/02/03

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