雨は心だけ濡らす (集英社文庫)
雨は心だけ濡らす (集英社文庫) / 感想・レビュー
はつばあば
中身はすっかり抜け落ちていたがマルボロのメンソールにのりかえたのはこの本からだったのじゃ・・。なんとか禁煙を死守しておりますが、本の内容から紫煙がたなびいて誘惑のきつい事。ハードアクション、カーチェイスともうワクワクドキドキの美有ちゃんに、守護神のような男性もご年配から若者まで選り取り見取り。野木路子・・相当したたかで計算も出来る。ため息の出るようないい女だが、彼女もきっと美有ちゃんのような若い頃があったのだろう。さてもう一冊、美有ちゃんの次の行く手にはどんな悪が待っているのだろう。しばらくは北方さんと。
2016/02/27
GAKU
美有シリーズ1作目。デザイン事務所に勤めるインテリア・デザイナー、美有のもとに、思いがけない大きな仕事が舞い込む。仕事を始めるとなぜか作業の妨害が出始める。バブル華やかな1988年刊行なので、アルマーニ、ジャンフランコ・フェレ、ブルガリのブランド名が懐かしい。車もメルセデス560SEC、マセラティ スパイダー、ルノー、MR2とバブル時代らしい車が。しかし主人公の美有を取り巻く男達は、いつもの北方作品らしい一癖も二癖もある連中。彼らに負けじと突っ張る美有が良いですね。なかなかの佳作でした。⇒
2016/02/22
せ〜ちゃん
★★★★ 次は続編『風の中の女』へ。
2017/09/05
puu
北方御大、初読。自分の中には小説以外のイメージだけが先行していたが この作品を読んでみて印象が少し変わった。さすが時代を作ってきた作家だなぁと思った。「雨は心だけ濡らす」タイトルが秀逸。さすが。 作品中にタイトルがでてきた時にはしびれた。 古き良きハードボイルドな感じは否めないが 他作品も読んでみたい。
2016/07/31
まぁにぃ
男性作家が書く「女性版ハードボイルド」だと、こうなるのか!って感じです。 駆け出しインテリアデザイナーの主人公が、仕事でステップアップするチャンスが...。 しかし、度重なる妨害工作の裏には、何が隠されているのか? スピード感のある展開で、最後に待ち受けている落ち(?)は(笑)
2013/08/28
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