夜明けまで1マイル somebody loves you (集英社文庫)
夜明けまで1マイル somebody loves you (集英社文庫) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
【『ロック』の日】イベントで知った作品で、恋愛モノの名手『村山由佳』さんが描く、恋愛はもちろん、青春で甘酸っぱくもあり、意外としっかりとロックしている内容でした。大学生の主人公は美人講師とイケナイ関係に。バンド活動を進めながらも、禁断の愛に身を投じつつ、日々を過ごしています。さすが村山さん、とにかく文章がキレイで読みやすく、主人公が不倫をしていても不思議とダークな感じにならないのはさすがです。中盤、若干もたつく感はありますが、そのもどかしさこそが本作の醍醐味なのかもしれません。青春と恋愛の王道な作品です。
2016/08/31
優希
面白かったです。学生と教師の禁断の恋。ひたむきな恋だけれど、おおっぴらにできないのが切なかったです。バンドとバイトに明け暮れる日々の中で恋した相手には夫がいると思うと苦しくなりました。不倫といえば不倫だけれど、不器用でひたむきな青春の恋に見えるのが不思議です。甘酸っぱい味が全体に広がる1冊でした。
2016/05/07
あつひめ
若かった頃…些細なことで悩み傷つき浮かれ喜び。いろんな経験をしたことを思い出した。こんなにたくさんの人がいる中で一人に決めなければならない婚姻関係。夫婦だからといって全てがしっくりいく訳ではなく、波長の合う心安らぐ人が他にいる場合もある。心を預けて安らげる人に寄り添うことは簡単かもしれないが、それで幸せになれるかはわからない。甘酸っぱいようなほろ苦いような展開に自分が年をとったことを感じながら読み進めた。もう戻らない青春の日々がそこにあるように思えて。
2016/09/23
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
かねてから憧れていた先生と深い仲になってしまった涯。しかし彼女にはニューヨークの病院へ研修に行ったきり帰ってこないダンナがいて・・。教師と生徒の不倫ということで、もっとドロドロした話かと思いきや、意外とあっさりした話でした。ありのままの自分を認めて欲しい気持ちと、ありのままの自分に満足しているのかという問いかけ。何だか色々と考えさせられました。★★★
2013/05/04
りゅう☆
大学の先生のマリコさんと不倫関係の涯。特別な恋愛感情があるわけではないが、恋がなかなかうまくいかないバンド仲間で幼馴染のうさぎの事も放っておけない。読みやすかったし、涯が本当にマリコさんが好きな気持ちも痛いほど伝わってくるし、二人は公にできる恋人同士ではないけど大学、バイト、バンド練習の日々の日常の中の普通の恋愛物語という感じ。涯とうさぎの関係も微妙なのでくっついてほしいような、最高の友達でいてほしいような…。新たに一歩前進できたということで、若いしまだまだたくさん恋をしてみてはどうですか?って感じかな?
2014/02/24
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