石の中の蜘蛛 (集英社文庫)
ジャンル
石の中の蜘蛛 (集英社文庫) / 感想・レビュー
相田うえお
★☆☆☆☆ 楽器のリペアをしてる主人公がクルマにひき逃げされ、聴覚が摩訶不思議な状態になるところから話は始まります。まず、この聴覚異常に関する文章がくどい!この作品は約300ページ程ですが、音に関するイメージ表現だけを寄せ集めると3分の1はページを消費してるんじゃないかと思ってしまいます。また、会話がやけに少なく、ひたすら情景と主人公の思いが悶々と書き綴られた形式は途中から嫌になってしまい、苦痛耐え難く斜め読み誘惑に。。まあ、こういったタイプが好きな方もいらっしゃるでしょうからこの辺でお開きにします。
2016/06/03
とも
★★✩ひたすらにダルイ。事故により聴覚が以上に発達した主人公が、その能力が故に事件に巻き込まれていくストーリーながら、まあ延々音の説明。この音は何の音だろう、どういった行動をしているんだろうという主人公の想像までもが文章に記されるがしつこい。この作家の再読破もうないだろうな。
2015/08/16
はらぺこ
自分には合いませんでした。眠かったです。音楽か楽器か何かそんな事に詳しかったら楽しめたんかな?
2017/07/23
RIN
久々に苦痛の完読。途中で何度も挫折しかけ…ようやく読了。何せ過剰な聴力を獲得してしまった楽器修理工の「音」の聴こえ方見え方の描写を追うのが苦しい。他者の「感覚」を言葉にして追うことがこんなにも苦痛を伴うものとは。説明しようとして比喩を次々に繰り出すのだが、もとより異常な「音」の「聴こえ方」の上に主人公の性格も病み過ぎていて全く理解できないし。「ハードボイルドとファンタジーの融合」という惹句は自分には謎。むしろ詩?いやぁ特異な読書体験でした。
2013/05/24
オザマチ
異常に発達した「聴覚」を用いて謎を追う男の話。人間を越えた感覚の持ち主を一人称で描き、ミステリーにおける探索の描写まで昇華される手腕はお見事。
2015/01/17
感想・レビューをもっと見る