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天切り松 闇がたり3 初湯千両 (集英社文庫)

天切り松 闇がたり3 初湯千両 (集英社文庫)

天切り松 闇がたり3 初湯千両 (集英社文庫)

作家
浅田次郎
出版社
集英社
発売日
2005-06-17
ISBN
9784087478266
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天切り松 闇がたり3 初湯千両 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

『初湯千両』に粋の極みを見、『共犯者』には喝采。『宵待草』に惚れ、『大楠公の太刀』に号泣。『道化の恋文』に切なさ覚えて『銀次蔭盃』で侠気の頂きを見せつけられる。感情という言葉が担うあらゆる要素が揺さぶられ、感受性が丸裸に炙り出される。『銭金よりも命よりも大事なものァ、この世にいくらだってあらぁ』今回も楽しく泣かせて頂きました!読者の期待と著者との勝負、流石に稀代のストーリーテラーは裏切らない!粋に鯔背な面々の、スケール大のカッコ良さに毎話出会えるのは僥倖。このシリーズは、粋な読書を約束してくれます‼️🙇

2024/06/15

佐々陽太朗(K.Tsubota)

銭金が大事だと云ってもせいぜい命の次だろう。男にゃ命より大事なものがある。いやさ女だって同じだ。通さずばならねえ筋さえ通して生きりゃあ、男は男、女は女だ。最近私は困ったときには心の中でこの言葉を何度も呟くことにしている。「俺は男だ。俺は男だ。俺は・・・」

2015/11/15

いこ

このシリーズは面白すぎて、どんどん読んでしまうのが勿体ない。それで、間に別の本を挟みながらボチボチ読んでいる。そして、感想にも困っている。1巻の感想にも2巻の感想にも「粋でいなせな姐御、兄貴たちが格好いい」と書いてしまった。困ったことに、この3巻もみんな揃って格好いいのだ。素敵なのだ。しかも、どんどんその素敵な女っぷり、男っぷりが上がっているような気がする。あぁ、ネタバレ書きたい位!この巻の解説は、テレビドラマで松蔵を演じた十八代目中村勘三郎さんで、この解説も必読である。こちらも実に粋な解説なのである。

2024/02/24

たいぱぱ

シリーズ3作目にしてまだ泣かせてくれる。いやむしろ一番泣いたかもしれない。「大楠公の太刀」「道化の恋文」「銀次蔭盃」にはボロボロにやられた。栄治兄ぃ、安吉親分、銀次親分、森鴎外、チャーリーハナ。身分も性格も違うがみんな本物の漢だ。おこん姐さんが夢二に切った啖呵、そして小龍の最後の切り口上は女の中の女。カッコ良過ぎて泣けてくるよ。彼らの彼女らの粋な漢っぷりを人生の一度でいいから自分も発揮したい。初めて読んだ『壬生義士伝』から、浅田さんはどんだけ俺の体内の水分を失くせば気が済むのか?もっと泣かせてもらいます!

2020/08/09

となりのトウシロウ

シリーズ第三弾。天切り松こと村田松蔵の闇がたりで、安吉親分一家の説教寅弥、黄不動の栄治、振袖おこん、書生常、それぞれのイキでいなせな話が今作でも炸裂です。松蔵と康太郎と仁太の話も良かったですが、目細の安こと安吉親分が銀次親分に網走まで会いに行く第六話「銀次陰盃」は親分と弟子の信義の深さに目頭が熱くなりました。この安吉親分かっこいい!!この親分だからこそ、人情に厚い弟子が集まるんだなぁ。

2023/03/04

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