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裸足と貝殻 (集英社文庫)

裸足と貝殻 (集英社文庫)

裸足と貝殻 (集英社文庫)

作家
三木卓
出版社
集英社
発売日
2005-06-17
ISBN
9784087478303
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裸足と貝殻 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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こみち

戦争に負け満州から引き揚げてきた少年の心や暮らしがよく伝わり読みやすかった。ただ、先が気になるようなストーリーではないので読むのにヶ月位かかってしまった…。#戦後の暮らし

2016/11/14

引き揚げてくるまではとても面白く、あっという間に読めた。それ以降は、穏やかに話が進み、冗長ではないものの、前半ほどがっついて読めなかった。この人は、短編小説の方が向いているのじゃないだろうか、とも感じた。いまの時代の先生と、この当時を比べるのだけでも、面白かった。寄せ集めの先生たち、なんて想像しただけで、いろんな味があって、楽しそう。芥川賞受賞作は戦争当時を描いたものらしいので、ぜひ読みたい。

2013/09/09

いくたやよい

少年豊三の満州からの引き揚げとその後の静岡での小中学生時代(46年~50年)。困窮と混乱の中での自己確立を描く感動的な本。50年もたってから自分の少年時代を未だ少年の心を失わずにこんなにも生き生きと描けるのは、作者が詩人だからなのか。ハリーポッターのペンシーブというびん詰めにした過去の記憶を、杖で取り出してその時点にいるかのようにそのまま眺めることができる魔法を思ってしまった。これは、石井桃子の自伝的小説「幼ものがたり」や「幻の朱い実」を読んだときも感じたが。この作者の同様な他作品を読みたい。

2016/01/18

アンコ椿

引揚げの苦労は並大抵ではなかったろう。大人も大変だが、子供たちも苦労した。

2012/07/25

おそのさん

満州からの引揚者で足が不自由な少年が、日本の風景や人間、食べ物や本に少しずつ成長していく話。よい話だった。読後感がいい。

2011/10/28

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