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よるねこ (集英社文庫)

よるねこ (集英社文庫)

よるねこ (集英社文庫)

作家
姫野カオルコ
出版社
集英社
発売日
2005-06-17
ISBN
9784087478327
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よるねこ (集英社文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

“他人より自分がいちばん怖ろしい”。そんな風に語る姫野カオルコさん。九つの短編から構成されたこの作品には作者の姫野さんが”読み手の想像力と感受性にゆだねられ”た”ホラー”な物語が収録されていました。今から20年以上も前の作品にも関わらず時代感が感じられない不思議感の中に血飛沫も、お化けも、そして生首も登場しない”ホラー”が展開するこの作品。少し理解が難しい作品は敢えて読み飛ばすのが吉と感じたこの作品。読み手に委ねられるタイプの”ホラー”は怖さの制御も読者次第なのかもしれない、そんな風にも感じた作品でした。

2023/11/16

眠る山猫屋

まとわりつくようでいて、離れ逃げていくような空気。新鮮で奇妙な味わい。“怖い”というより“不気味”という表現が近いが嫌いじゃない。『心霊術師』の吉田ちゃん、自己評価は低いが前向きという健気な子。彼女が聞いた、木星から来るという心霊術師が実際に現れて・・・。コメディにもとれるし、残酷な運命論にも読める。死者が訪れる『ほんとうの話』の死者の自分勝手さは怖い。だが『探偵物語』が一番好き。オカルトではないが、探偵の仕事への姿勢、たどり着いた真相の違和感。別の次元に引き込まれたかのよう。全編に漂う淫靡な空気。

2021/01/30

ぺんぎん

日常の中の些細な描写がリアル。一つひとつの世界観も作者ならでは。静かな恐怖だが怖さはそこまでではない。でも女の怖さに苦笑してしまった。

2013/09/05

Sakie

姫野カオルコのホラー短編集。9篇てんでばらばらな、名づけようのない、あやかし。まさかね、と不安を誤魔化したがっているうちにがっつり顎に咥えこまれて動けない怖さもさながら、姫野カオルコ独特の文章に意地悪だなあとにやにやしてしまう。登場人物との絶妙な距離感、反復からの突き放しとか。その人物を描き、行為をディスっているようで、物語のゆくえを見守っているこちら側をも弄っているような共犯感とか。姫野カオルコの文章はホラーと相性が良いのかもしれん。『他人より自分がいちばん怖ろしいと申しますから……』。

2023/07/27

井戸端アンジェリか

怖いよー、笑えるのかと思ったのに。上半身とベッド下がダメだわ。幸いな事に私のベッドは低くて隙間がないので、妖怪イッタンモンメくらいしか隠れられないので安心です。あんな褌みたいなのがビローンしてもなんだよ汚ねえな~ですもの。 怖いなら途中棄権すればいいのに、妖しい話やちょっといい話もあって止められません。

2015/08/29

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