ベター・ハーフ (集英社文庫)
ベター・ハーフ (集英社文庫) / 感想・レビュー
じいじ
1989年バブル絶頂期、主人公永遠子と公彦は豪華な結婚式を挙げ、新生活がスタート。そしてバブル崩壊で生活は一変する。頭の100頁ほどで放棄をしたくなる。結婚と同時に壊れべくして壊れたた夫婦関係、離婚する勇気もエネルギーもない二人への失望感と嫌悪感で意欲が失せた。〈我慢して読み進む〉妊娠、長女誕生が再生の道を拓くきっかけに。結婚しても強すぎる自己主張意識を変えられなかった永遠子が、母になることで目覚める。≪子は鎹である≫。それにしてもこの著者は、男の本性を実に見事に引出しているのに脱帽する。重い小説でした。
2015/09/14
kaizen@名古屋de朝活読書会
ありふれた日常生活のように書くのがうまい。 悲惨そうな事も、悲惨そうに書くのではなく、それも日常の変化の一つにすぎない。 人間として、筋がぶれていないことが大事。 良い伴侶(beter half)をどうやって選ぶか、悩んでしまう。 いえ、どうやって選んで貰えるかを悩んだのかもしれない。
2013/03/12
なつ
世代が違うのか、夫にも妻にも共感出来ず。でも見たくない所(見ないふりでいたい所)を見せられた感がして、痛い。他人同士が結婚して夫婦になって家族になる。反の合わないこともあって当然。山あり谷あり。いいことも悪いことも。
2017/08/12
ひろっぴー
ある夫婦の結婚からの8年のあれこれ。 すれ違ってばかりだけど、度々起こる事件の度に気持ちが合っていく。 よく離婚まで行かなかったと思うが、娘が成長して自立したらこの夫婦はどうなるのだろうかと思わないでもない。
2022/08/10
ろこぽん
10年かけて夫婦が成長していく姿です。最初が最悪な関係なので10年かけてやっとお互いのことを見ることができるようになったというか。。。でもまたすぐ何かのきっかけでケンカしそうだな。どちらの気持ちにも共感できたりできなかったり。結構リアルでどこの夫婦も少なからず同じような問題を抱えながら乗り越えていってるんだろう。子はカスガイのいい例だわ。美有ちゃんがつぶれてしまわなければいいけど。面白くて終始のめりこんでしまった。「思いを持つことと、思いを伝えることは同じではない」ほんとそれ!
2024/06/02
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