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エンブリオ 1 (集英社文庫)

エンブリオ 1 (集英社文庫)

エンブリオ 1 (集英社文庫)

作家
帚木蓬生
出版社
集英社
発売日
2005-10-20
ISBN
9784087478730
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エンブリオ 1 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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nobby

エンブリオとは受精後8週までの胎児のこと。世界各国で見解の違う生命の狭間、中でも曖昧だという日本で巧みに暗躍する産婦人科医 岸川。彼が挑むのは、なんと男性による妊娠実験…興味あって手にしたが、正直あまり心地よい読書ではない…岸川がただ医療の進化に明け暮れる人物として描かれるのを差し引いても、その異常にはついていけない。この作品テーマに限らず、法の定めや倫理をすり抜け、乗り越える技術革新には否定的な自分がいる。何はともあれ、神の領域へ踏み込む行く末を見届けるため、このまま下巻へ…

2017/07/07

のぶ

まだ上巻を読む限りだが、タイトルの「エンブリオ」という言葉を初めて耳にした。受精後8週までの胎児のことらしい。産婦人科医の岸川は、人為的に流産させたエンブリオを培養し臓器移植をするという医療行為に手を染めていた。目指すところは男性の妊娠実験、培養した胎児からの臓器移植。巻末にフィクションだと記されていたが、これに類する行為が行われていると思うと倫理的に恐ろしい。帚木さんの文章は読みやすいが、内容は専門の医学用語が多く出てくるので、理解しづらい部分も多い。下巻でどう収束するのか?感想は下巻で。

2019/08/25

papako

ずっと気になっていた作品。『エンブリオ』受精後八週の胎児未満?そして顕微受精、胎児利用の移植医療、堕胎児や死体からの卵巣摘出、男性での妊娠実験、ファームと呼ぶ臓器培養などなど。岸川医師のやってることはなんなんだ?それに罪悪感もなく、かといって金儲け主義だけというわけでもなく。上巻は岸川の独壇場。盛り上がるわけでもなく、淡々と。さて下巻ではどうなる?

2020/07/09

アッシュ姉

驚異の天才産婦人科医の岸川。旧態依然の日本の法律の盲点をつき、自ら経営する病院で異常な試みを進めていた。これまた衝撃の内容で読む手が止まらない。畏れを知らぬ倫理を無視した試みは、神を冒涜するものとまで言わないが、神の領域に踏み込んだ行為と感じた。既成概念に捉われていては医療の発展は難しいと頭では分かっていても、人として刷り込まれた倫理的観念が生理的な拒絶反応を呼び起こすのかもしれない。一方で患者の望みを叶え、地位や名誉、利益が目的ではない岸川が目指すものとは何か、非常に興味を惹かれる。急いで下巻へ。

2015/11/26

mura_ユル活動

【読みたい本読了】図書館リサイクル本。文庫本で上下巻に分かれる。感想は下巻で。医療関係。サンビーチ病院の地下「ファーム」と呼ばれる場所。エンブリオは受精二週以後の受精卵。代理母はらぬ代理男。生殖分野でタブーとされている題材を扱う。そもそも医療行為は反自然行為と。

2016/07/05

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