新装版ソウルの練習問題 (集英社文庫)
新装版ソウルの練習問題 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ntahima
新装版初読。語学書と紀行・思索が混然一体となった一風変わった構成。日韓関係を扱った作品群の中では記念碑的存在。私が初めて韓国を訪れたのは04年夏のこと。その時、頭にあったのが本書旧版や、韓国プロ野球創成に参加した在日選手達の見た祖国『海峡を越えたホームラン』に描かれた80年初頭の韓国の姿。実際の韓国は88オリンピック、02ワールドカップを経て変貌を遂げていたにも関わらず、昔日のソウルの面影を求め、何故か釜山の路地裏を彷徨歩いた。80年代を背景にした韓国映画に、今も郷愁を感じるのも本書の影響大。偏愛的懐書。
2012/05/14
kenitirokikuti
30年ぶりの再読(読み返したのはこの登録されてる新装版でなく、古い新潮文庫版だけど)。4人のイラストレータ/漫画家のカットがある。南伸坊、高野文子、いしかわじゅん、大友克洋。どれも覚えていた。なつかしい▲81〜83年の日記である。ベトナムやタイへの旅行記とあまり違わない感じ▲当時の日本人韓国旅行者は当時40代の団塊の世代。まァ、慰安旅行▲8/15の光復節の頃、新聞には日本軍の蛮行を伝える写真が載るそうである。最近はあまり見なくなったああいう処刑写真だろう▲茨木のり子『ハングルへの旅』とはだいぶ異なる内容。
2018/08/19
philadelphiro
すぐれた旅行記はたくまずして文明論になっているものだが、この本はそのなかでも極めつけに面白い本である。バイク、女、片言のハングル、国境、地下街、防空訓練、書かれたのは80年代だが、今でも変わらないよね、この国とあの国は。
2012/06/26
Nakaki Takao
中国人(チャイナは漢とか唐とか国が変わるのでインドから見たらあの辺の人という意味。いまは世界の中心という意味。妄想と違うで)。これに答えが載っている。
2016/05/07
mamaou
これは絶対読んでおいたほうがいい!
感想・レビューをもっと見る