クラウディ (集英社文庫)
クラウディ (集英社文庫) / 感想・レビュー
寧々子
常に何か足りないと感じていた学生時代。周囲と同じ制服を着て、集会で一列に並ばされるのが嫌いだった。不自由はないのに息苦しかった。どこへでも行けるのに、閉じ込められている様な気がしてた。あの頃の私が好きだった本。思春期を思い出す一冊。★★★★☆
2015/03/10
kuro
もやもやしたことをさらに抽象的にしてしまった本。悩んでるときに読んだらさらに悩んでしまう。「この国で自由じゃないなんて言ってる奴は才能だないだけだ」ちょっと頭を使って、アンテナをはってれば、意外となんでもできてしまうものだよね。あと、見栄を張るのをやめたくてホームレスになったって人にぞくりとさせられた。自分を磨くためとか言いつつ、人にいいかっこしたいだけだったりする。的を射ている。
2011/08/15
__tangier
みんな、私を置いていってしまう 焦燥感 すごく好き
2018/04/26
きのこ
学生時代何度読み返しただろう。「逃亡」ではなく「亡命」という響きになぜか惹かれた。辻作品を読みだすきっかけになった作品。最終ページ、状況描写の羅列のみで物語が締めくくられるのが印象的だった。
2015/08/30
ぽっこ
この東京という所に暮らしていて、自由というものはなんなのだろう。自分の価値を認めてくれる環境が自由なの? 頑張るのは、勉強をするのは、全部他人に対しての見栄のために存在しているのか、なんだか結局わたしには生きる意味や意義があるのか、わからなくなるような話だった。
2011/11/07
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