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かぶいて候 (集英社文庫)

かぶいて候 (集英社文庫)

かぶいて候 (集英社文庫)

作家
隆慶一郎
出版社
集英社
発売日
1993-12-15
ISBN
9784087481105
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かぶいて候 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

此れも隆慶一郎氏の遺作とは。『死ぬことと見つけたり』『花と火の帝』もそうであった。飛び切りおもしろい小説が不意に途中で読めなくなる悔しさは筆舌に尽くしがたい。かつて椎名誠氏が『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』に著した苦悶に匹敵するほどの苦しさに悶え苦しんでおります。おそらく隆氏は「死ぬときが来たから死んだ。それだけのこと」と仰るのだろうが、読み手にとっての喪失感は甚だしい。残された我々読み手は図らずも消えてしまった物語の余韻を味わい、隆氏が思い描いていたであろう展開に思いを馳せるしかない。

2013/06/26

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

1993年12月20日 初版。。。これは未完だったのねと読後に思う。未完2本に、随筆や対談を入れてようやく1冊にした感じであった。『一夢庵風流記』を新潮文庫で読んでいたので、この本さえ読めば「集英社文庫は終わりだ」と思っていたが、未完を先に読んでしまうとはついていない。 しかし、読メの人がうっとりするぐらい良い作家さんというのはうなづける。一応全文庫揃えたつもりなので、どっかに載っていた刊行順に沿って読んでいこうかとは思う。次は『影武者徳川家康』だなぁ。

2020/10/24

星落秋風五丈原

「かぶいて候」「異説猿ヶ辻の変」「わが心の吉原」「対談・日本史逆転再逆転」

2005/01/28

ひこまる

隆慶一郎は「影武者徳川家康」が凄まじく面白かったものの未完の作品が多いということで消化不良を恐れて敢えて敬遠していたところがあるが、たまたま手にとってみた本編を読んでみたらやっぱり今まで読まなかったことを後悔したくらい、ただただ面白かった。そして有名なかぶき者である嫡男の水野十郎左衛門成之にどう繋がっていくのか及ばずながら想像してみるのも楽しい。未完のものでも十分に楽しめるということがこの作品でよく分かった。隆慶一郎も全巻読破を目指してみよう。(あと幕末ものも書いていたのが意外だった。)

2013/01/06

teramati-marutamati

父が生きていた時に,共通の話題を作るために,共有文庫を作って時代小説を読み始めました.その中でも,池波正太郎,司馬遼太郎と並んで二人で気に入っていたのが隆慶一郎でした.ウェルズ様のお陰で,隆氏の未読書があることを知り,手を付けました.ありがとうございます.本書も強く凜々しい男とその莫逆の友が描かれており,心躍る物語でした.

2013/06/09

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