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生物としての静物 (集英社文庫)

生物としての静物 (集英社文庫)

生物としての静物 (集英社文庫)

作家
開高健
出版社
集英社
発売日
1994-02-18
ISBN
9784087481297
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生物としての静物 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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SOHSA

《購入本》84年初版本。久しく本棚の奥で眠っていた開高健のエッセイ。お気に入りの道具たちへの作者の限りない愛が感じられる。それはおそらくかけがえのない人生のパートナーなのだろう。どこから読んでも面白い。気の向くまま風の向くままに、1頁2頁とめくってみる。凝り固まった心が優しくほどけていく。

2015/12/30

さっと

「長い旅を続けて来た。時間と空間と、生と死と諸相の中を。そしてそこにはいつも、物言わぬ小さな同行者があった。」青春の日々から、戦場や書斎、釣場で小説家の人生を彩ってきた小物たちにスポットをあてたエッセイ。担当編集者であり発案者でもあるグッドスピーキング菊池の回想録で知った本で、構成 三村淳・刊行 集英社という『オーパ!』チームによるこれまたすばらしい読物であります。南北アメリカ大陸横断の際には後から膨大な写真を整理する関係で通過する州や国によって帽子を変えていたとか、また違った視点で読み返すきっかけにも。

2019/04/28

パチーノ

煙草、お酒などの嗜好品に纏わる道具からベトナムの戦線に持参した物や旅先で試した薬物(大麻やコカイン)といった動くことのない「モノ」をテーマにしたエッセイ集。筆者が得意とすることについて書いているためか非常に筆が乗っているのが感じられる名著である。最後に釣り話で締めるあたりはらしいと思わせられた。絶版なのが惜しまれる。

2015/11/10

tama

自本(実は出て間もなく買ったハードカバー版) 既に何度も読み返しており、これからもきっと。滝野晴夫さんの絵がすんばらしい!特に好きなのはタバコ手巻き器。今は手巻き器と刻みタバコ・紙のセットが外国製のでタバコ専門店で売ってます。プラスチックパーツが多いけど巻いてるとなにがしかの風情を感じられまする。タバコの話題が多いのもうれしい。ワシも手巻き・シガリロ・パイプとやってまだチビチビやってるだけに、ね。開高さんの言葉の多様さ、多彩さ、配置、リズム感の凄さ、カッコよさはこの本で最高潮になったと思う。これ傑作!

2014/10/16

ゆい

人の筆箱の中身を見たりポーチの中身に興味を持つタイプの人間はこういうエッセイ大好きになりがちだと思うけれど、それを書いているのが開高健ですから。文章の厚み、たまらない。シモい話すら厚い。そういえば食べものエッセイアンソロジーはあるけど静物アンソロジーってあんまりない気がするな

2018/09/15

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