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いびつな贈り物 (集英社文庫)

いびつな贈り物 (集英社文庫)

いびつな贈り物 (集英社文庫)

作家
阿刀田高
出版社
集英社
発売日
1994-02-18
ISBN
9784087481303
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いびつな贈り物 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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優希

切れ味のいいミステリー短編でした。ひねりの効いた展開と男女関係の描き方に妙な味があり、ぼんやりと形を想像させるようでした。各短編のタイトルが図形に関しているのは男女関係をあえて図形になぞらえたからでしょうね。現代風俗を背景にしながら、男女の機微や人の心に棲む闇を浮かび上がらせていると思います。人の心のミステリアスさも同時に楽しむことができました。

2015/05/18

takaC

「二十八歳は田舎ではもう普通の結婚を考える年ではない」というような時代に書かれた小説だが、いずれも20年以上経た今現在でも古さを感じない。むしろ今の話だと考えた方がしっくりくるかも。

2014/05/21

takaC

形状(?)6態。 いびつな贈り物 / 三角の野望 / かける印の殺意 / まるい灰色の扉 / 細長い窓 / うつろな視線

2017/04/25

優希

再読です。切れ味が小気味よく、鋭いですね。男女のミステリーに奇妙な味があり、闇の関係を覗いているような感覚に陥りました。面白かったです。

2024/04/12

MIKETOM

最終話『うつろな視線』は、自分はこれを実際に目撃したことがある。友人の彼女だった。マジ、びっくりした!しかも薄ら笑いを浮かべていたから尚更。まあもっとも、まるで死んだ魚のそれのようだったからすぐわかったけど。でも薄気味悪かった…。『まるい灰色の扉』はホラーテイストなんだけどラストで納得。でもこれもちょっと気味が悪かった。『三角の野望』の久子はなかなか潔くて好き。こういう形での内助の功もナイスかな。『いびつな贈り物』ラストがそうなるのは敏子の運命の選択の結果だよね。後味悪いけど。まあまあ、まずまずな短編集。

2020/01/04

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