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五稜郭残党伝 (集英社文庫)

五稜郭残党伝 (集英社文庫)

五稜郭残党伝 (集英社文庫)

作家
佐々木譲
出版社
集英社
発売日
1994-02-18
ISBN
9784087481334
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五稜郭残党伝 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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藤枝梅安

警察物で有名になった作家だが、こういうのも書いていたんだなぁ。文庫のカバーだけ見るとアメリカ開拓時代の物語みたいだが、実は五稜郭陥落前に逃亡した旧幕府軍の指図役と鉄砲隊の凄腕が北海道をほぼ半周し逃げ延びようとする時代アクション小説。展開も描写も緊迫感があり、体制批判にもなっているのだが、追う側も追われる側も、何のために追い、追われているのかわからないという、全体を覆う暗い閉塞感が、現代人の閉塞感とリンクする。我々はいったい何のために毎日あくせくしているんだろう。我々はどこに向おうとしているのだろう。

2013/11/07

ウィズ

とにかくアイヌの人にたいする和人の扱いが酷すぎます。読んでいて何度も吐き気をもよおしました。それにしても昔も今も日本は、ドロップアウトした人間には情け容赦ないなぁ・・・

2013/11/13

HoneyBear

面白くて一気に読了。開拓記の北海道の雰囲気なども良く伝える。

さっと

降伏を潔しとせず終戦前夜の五稜郭から脱走した旧幕軍ふたりの逃亡記。和人未踏の奥地を目指すふたりと討伐隊との追いつ追われつはいつしか蝦夷地横断行に。おいおいw 道中わけありの入植者や横暴な場所請負役人、虐げられるアイヌなどよくある描写を背景にドンパチやる、撃たれる必要ある?という人たちまで脱走兵・討伐隊双方にやられる。おいおいw これが佐々木流ウエスタンなのか。とりあえず共感できる和人が出てこず、ひょんなことから脱走兵ふたりに同行するシルンケはじめ過酷な境遇ながらつつましく暮らす人の良いアイヌが印象に残る。

2021/05/05

はる

追われる側の蘇武と名木野、そしてシルンケ(!)の、射撃や弓の技術は鮮やかでしたし、颯爽とした様子も印象的。 ・・・ですが、巻き込まれて命を落とす人があまりに多く・・・ツラかったです。 それと、プロローグの大事さは付記からもわかりましたが、私的には、結末が予測できてしまうようで少し残念でした・・・。

2011/08/11

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