恋愛作法 愛についての448の断章 (集英社文庫)
恋愛作法 愛についての448の断章 (集英社文庫) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
作家の尾崎士郎、北原武夫の名前が飛び出て来る。誰かを知らないと、話が飲み込めない。画家の東郷青児。「あなた方は何の躊躇もなく、今日、即刻、戸籍役場に行って、結婚届を出してください」。単刀直入な助言。「生き上手は育て上手」「信じる愛は美しい」最後はうまくまとめている。いろいろ実践し、いろいろ書いているから、文章に説得力がある。ナツイチ
2013/08/14
真香@ゆるゆるペース
宇野千代先生が重ねてきた恋愛の成功と失敗、試行錯誤の体験を通して学んだことが、断章として綴られている。時系列がバラバラなので、自伝「生きていく私」を先に読んでおくと分かりやすいかと。4度の結婚と離婚は良くも悪くもすげーなって思うけど、決して軽くはなく真剣に相手と向き合ってきた宇野先生の言葉は、一つ一つに重みがある。自分はこんなに自由奔放な生き方に憧れはしないけど、何歳になっても女であることを意識して恋する気持ちは持ち続けたいと思っているので、得るものは多かった。恋愛だけでなく、人生に通じる名言も多い良書。
2020/02/07
shizuka
自分の境遇と照らし合わせながら、励まされたり、納得したり、無理だし!と思ったり。宇野さんはとても繊細。繊細すぎるから、自分を「幸福である」と思い込む。それは宇野さん自身も分かっていて、裏返すと小心者なのだとのこと。そうなのかもなあ。わたしも基本、幸福であると感じていたい。幸福は自らの心で生み出すものだと思うから。不幸を実感するのが怖い。不幸を不幸と思いたくない。だって損だよね、せっかく生きているんだもの。恋愛で困ったらとにかくこの本。答えになるかどうかわからないけど新しい風は吹く。そしてそれに身を任す。
2016/01/14
扉のこちら側
初読。2014年1055冊め。読み損ねていた集英社ナツイチ2013読破のために、タイトルに若干苦手意識を持ちながら手に取ったのだが大変おもしろく読めた。恋多き女流作家の、辛さを辛さとも思わない、思わせない名月がたくさん。恋愛作法というより、人生作法とも言える指針的な言葉があった。
2014/11/12
佐島楓
こんなにポジティブに恋愛や失恋ができたらいいな。ところどころおっしゃっていることが食い違っているのも、人間味を増している。自分の中の真実はひとつじゃないからだろう。
2013/08/25
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