私の作ったお惣菜 (集英社文庫)
私の作ったお惣菜 (集英社文庫) / 感想・レビュー
mukimi
宇野千代さんといえば、大正昭和を駆け抜けた聡明で芯の強い多才な女流作家、そして恋多き波瀾万丈イメージ。細やかな料理へのこだわりから、情緒がとても豊かな方だったのだと改めて思った。料理をするということは、家族や恋人への愛情表現であり(特にかの東郷青児を喜ばせたというカレーの話は面白い)、客人への敬意であり、故郷を想うことであり、自分の心を彩ることであったのだと気付かされる。食べられないものを食べられる様にする為にしか料理をしてない私だけど、こんな豊かな心を持って生きていきたいと思った。
2021/03/13
佐々陽太朗(K.Tsubota)
宇野千代さんが88歳でいらっしゃる頃に実際に作られた料理の写真と、それについて書かれたエッセイが収められています。宇野さんは98歳まで長命を保たれた方です。その秘訣は店屋物ではなく、ご自分で調理されたものをよく食べていらっしゃったからかも知れません。なんといっても有名な「極道すきやき」は一度作ってみたいと思います。他にも「岩国鮨」「ぎせい豆腐」「鰯の天ぷら(宇野千代風)」「梅干し入りのチャーハン」「林檎の白和え」などなど、作ってみたい食べてみたいものがいろいろ。決して豪華ではないですけれど、絶対美味しい。
2013/10/27
Shoko
「岩国鮨」「ぎせい豆腐」「岩国蓮の煮しめ」「新じゃがの薄切りサラダ」「梅干し入りのチャーハン」・・。美味しそう。料理熱が上がりました。
2019/02/17
奥山 有為
ほぼフルカラー!知らないお料理や調理法ばかりで楽しかった。文も素敵。
2016/05/12
お萩
写真がカラーでお腹が空く...。気になったお惣菜は「大根と牛肉の旨煮」「豚肉の大根おろし蒸し」「極道すきやき」...書いてみると見事に肉ばかりだ。肉の食べたい気分らしい。ひじきサラダやぎせい豆腐、枝豆豆腐や冷たい茶碗蒸し、どれも見た目にも美しく夏に作りたいお惣菜だった。美味しいの為に手間を惜しまないのが素敵。
2015/04/07
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