姉の結婚 (集英社文庫)
姉の結婚 (集英社文庫) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
ナツイチ】解説:氷室冴子。「等身大のワタシやボクが、夢も希望も見こみウスの等身大の日常を生活し抜いてゆく、その非ロマン非ドラマの徹底ぶり、シニカルさが、群さんの小説には一貫していて、それが少しヒリッとして快い」。あ、これ随筆ではなく小説なんだということが分かった。あまりにも等身大、あまりにも日常的な話題なのでてっきり随筆だと思って読み進んでしまった。視点の振れのなさに驚愕。
2013/08/13
ゆのん
女性が弱いと言われていた時代はいつの事だったのか…。強い。とにかく女性は強い。いつもながら群さんの作品には『あ〜、こういう人いるなぁ。』と思いながら読んでしまう。もちろん、そこには群さんの毒も含まれているから面白く、あっという間に読んでしまう。今回は結婚に纏わる色々。結婚は相手と愛以外にも必要なものが…。お金と女の見栄。大好きな群さん。安定の面白さだった。
2018/08/22
mariya926
群ようこさんの本はかもめ食堂以来2冊目です。この本のテーマはずばり「お金」。私は「御祝儀袋」と「家賃」が面白かったです。御祝儀袋は、自分の結婚式には来なかった人達に、結婚式に参加し御祝儀袋を渡す話で、赤ちゃんいるから欠席でいいんじゃないかな?と思いながらも、夫と2人参加で2万円は…とツッコミながら読んでいました。「家賃」は13万5千円の給料で8万のマンションに住んでいて、極貧生活をしている話。この本は色々な人が出てきましたが、それぞれのお金の「価値観」によって考えや行動がまったく違うのが面白かったです。
2016/12/28
masa
群ようこさん初読み。娘・妻・母親と立場は違えど、お金や生活にまつわる女性目線のベタな日常を切り取った短編集。1992年(23年前!)に刊行された割には女性に関する環境に変化を感じないところに、この国の停滞をツクヅク感じてしまったのですが…。逆を言えば今でも十分共感できる内容?興味がある方は試してみて下さい♪1565
2015/04/21
蛇の婿
トホホな登場人物が全篇通じて必ず一人は出てくる短編集。…面白かったけれど、トホホでしたw トホホでしたが、面白かったです…『家賃』『アルバイト』『結婚式』『クレジット・カード』『姉の結婚』と、ほとんどの話が好きですね。たまたま、私は若いころに家出同然に東京に出てきた人なので、貧乏話は苦笑しながら当時を思い出して読めるのがまたもうねw えっ?今は裕福かって?wwええ当時に比べれば裕福ですよw 欲しい本がだいたいは買えますものww
2014/02/03
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