ガダラの豚 3 (集英社文庫)
ガダラの豚 3 (集英社文庫) / 感想・レビュー
nuit@積読消化中
最終巻!超絶エンターテイメント!子供ながらに70年代の超能力ブームにワクワクした自分としては、懐かしさもあいまって大満足!やはり、中島らも氏はただの酔っ払いではないよなぁ。ホラーな演出なんかも、スパスパと分かりやすく豪快で、最近の小難しいホラーよりも個人的にはこの時代の「ちょっとそれ!」とツッコミ入れたくなるような演出の方が好きだったりします(コメントへつづく→)。
2017/10/05
ehirano1
読後感は良かったです。プロローグもここに来てきちんと回収されました。主人公の大生部教授、本書では「オオウベ」と読まれていましたが、当方は終始「ダイジョウブ」と呼んでいました。なんかその方がキャラクターを反映しているようで・・・・・。
2017/07/09
ナルピーチ
舞台は再び東京へ。日本に戻ってきた大生部達に呪いの恐怖が次々と襲い掛かってくる。この最終局面を彼らはどうやって乗り切るのか…。第三部は波乱の幕開け。最初のコミカルな物語からは予期していなかった展開にハラハラしながらも読む手が止まらず一気読み。エンタメ小説としてこれぞ傑作と呼べる唯一無二の小説。三巻合わせて950ページの大長編。第一部はミステリー、第二部は冒険活劇、第三部はアクションと一巻ごとに作風を変える事によって最初から最後まで飽きる事なく楽しく読めた。らも先生、最高の読書時間をありがとうございました!
2024/01/10
藤月はな(灯れ松明の火)
断酒を決意した大生部の周辺に降りかかる残虐な殺人。これはバキリの呪いなのか?負のプラシーボ効果でトラウマを形成されて殺されたルイさん、清川さん、隆心老師も結構、好きだったのでこの展開は辛すぎるよ・・・。そして大衆の娯楽のために過激化するメディアとその闇を使った大虐殺の悍ましさに血の気が引きます。しかし、緊迫する中での武装ムーミンと中筋さんが何故、平刑事のままなのかには思わず、笑っちゃいました。そして真逆の『○○○○○』展開に吃驚。そういや、これも家族のために頑張るパパの物語だもんね。いや~、楽しかった^^
2017/08/18
ALATA
命からがら東京に帰った大生部教授の周辺に奇怪な現象が巻き起こる。呪術的な災いがこれでもかと襲い掛かるところは背筋が凍る思いで読み応えがありましたな。これま での黒い連鎖が回収される展開はとてもスピーディーで、らもさんの想像力に圧倒された。ただ、多くの魅力的な登場人物の退場がちょっと残念でした。★5※茹でた小松菜を流水にくぐらせる。「滝に打たれて修行なさい」逸美さんはカッコイイ。「歴史は武力と同様、奇跡とパフォーマンスによって動かされている」日本推理作家協会賞は納得です。
2024/09/29
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