シナという名の女 (集英社文庫)
シナという名の女 (集英社文庫) / 感想・レビュー
じいじ
絶筆の表題作を含む16作の短篇集。すべて女と男の関係を洒落た味付けで描かれている。私は前半13作の超短篇が断然面白かった。川端康成の「掌の小説」を彷彿させる。8頁に凝縮されてリズム感のある文章がいい。詩を読んでいるかの爽やかさ。ニヤッとする話、ほろりとする話、微笑ましい話・・・等々。愛を伝えるのには「以心伝心」ではダメ。「女にとってやさしい言葉はいくら言っても言い過ぎにはならない・・・」そうです。「ラブ・レター」。男性諸氏は今日からお試しあれ。ここに登場する男は物わかりがよくて、優しい男たちです。
2014/11/27
なつき
小説『シナという名の女』読了。森瑤子の、絶筆を含む最後の短編集。どのお話も奇妙に明るいところがあって、びっくりした。この作家は最後に光を見ていたのかも。それでいて表題作のなにげない一文はこうも語る、「自分がどこにも根を張っていないということは、どこにも属していないということだ」。
2017/04/09
あおさわ
なんとなく手にとりなんとなく読み終えました。幸せだったり幸せじゃなかったりな様々な恋模様。恋愛する心をちょっとずつ撫でた感じ。
2010/02/01
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