あくむ (集英社文庫)
あくむ (集英社文庫) / 感想・レビュー
おかむー
井上夢人作品のなかでは初の短篇集。あらすじではホラーとなっているけれど、恐怖というよりは正体の知れない不安に苛まれる怪奇幻想作品といった風情ですね。『よくできました』。5つの色(ひとつはインビジブル=不可視)をタイトルに含む5篇の短篇集で、どの作品も物語の仕掛けへの明確な解答や説明がなく、状況描写だけのラストなので作品によっては「え?結局なんだったの?」というものもある。根底に「夢か現実か?」といった不安感が漂って、後の作品になるほど幻妖な世界に取り込まれていくようです。
2015/07/01
aquamarine
一応分類としてはホラー短編集になるのでしょうか。まさしく「あくむ」という題名がぴったりの5つの話が入っています。さらさらっと読むつもりがどれもみんな濃くて、同じようなテイストになってもおかしくないはずなのにそれぞれが全く違った読後感を運んでくるのに驚きました。「ブラックライト」にガツンとやられたのですが、後半に行くにつれてさらにインパクトは強くなり、特に「ゴールデンゲージ」の救いのなさには愕然としました。「インビジブルドリーム」はこのあとどうなるんですか?嫌ー!って感じなのですが。
2015/04/13
うどん
後味の悪い話ばかり。面白かったです!最後の話は私も口の中がモチャモチャしてくるような...。怖い怖い😖
2019/06/15
maya(*ᴗˬᴗ)
世にも奇妙な物語風のお話が5話はいっている短編集でした。どれもこれも独特の世界観で、インパクトがそれぞれ強くて、一つ一つのお話が全部読みやすくて面白くて楽しめました。これが一番面白かった!!っていうよりは、すべてが印象的だったので、全部素晴らしかった!!(笑)読みやすいし、なかなかよかったです。
2014/06/18
はらぺこ
短編集。 夢か現か幻か、全体的に凄く怖いって事はなかったけど何かイヤ。『ゴールデンケージ』は他のと違って読んでて体がムズムズした。 ブルーブラッドは「あー、おいち」っていう小話(駄洒落?)のやつからタイトルつけたんかなぁ?そうやったら他のタイトルも何かあるんかな?
2014/06/14
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