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乗り換えの多い旅 (集英社文庫)

乗り換えの多い旅 (集英社文庫)

乗り換えの多い旅 (集英社文庫)

作家
田辺聖子
出版社
集英社
発売日
1997-05-20
ISBN
9784087486254
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乗り換えの多い旅 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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優希

人生、今持っているものを備えたまま終点まで行きたいものですが、それは無理なこと。だからこそ、人生の中で新たな点を見つけては新たな道へと歩んでいくことを提案しています。人生は乗り換えをしながら歩む旅なのですから。おせいさんの乗り換えの多い旅を見ていて、この方は人生を過ごす天才なのだと思わずにはいられません。勇気を持ってその場その場で道を見つけていきたいものですね。

2018/04/29

アオイトリ

益田ミリのエッセイの引用から)おせいさんの大阪弁は最高に楽しい!戦前の風俗と言葉が生き生きと輝いています。大阪人が自ずと体得するという「だましだまし精神」が面白い。白か黒かどっちかにきめつけず、何とか均衡を保ちつつ、あるいは故障か傷心かに、致命的打撃を与えずに「もうちょっとだ、よしよし、もうそこだからがんばれよ」とすかしたり、あやしたりしながら目的に達する。なるほど、世知長けている。理想肌の関東人としては、再読していろいろ学びたいところです。

2022/06/07

あやめ

人生は乗り換えの多い列車のようなもので、皆が乗り換え切符を片手に旅している。しかしどこで乗り換えたらいいのかは、周りをよく見て自分で判断しないといけない。行き過ぎたり降りる駅を間違っても人生は続いてゆき、そこからまた歩き出さなければならない。幾人もの人と別れ、大切な人との旅路もいつの間にか自分だけが乗り換えないといけなくなり、真っ暗闇の中進むしかないときもある。タイトルがとても切ないなと思いました。

2024/05/07

みなず

“人は、点と点のつきあいでよいのだ。”なんだかホッとした。そして、“乗り換えは自分でようく気をつけ、駅員の声に耳をすませていなければいけないのだ。”身を引き締めて、私の受信状況を常にONにしておかなくては。

2013/01/20

しの

どれも良かったですが、やはり、「乗り換えの多い旅」が1番かな。こんなにわかりやすく表現されていて、何度も読みたいとおもいました。 今の時代の変化も目まぐるしいですが、聖子さんの時代も改めて変化の多い時代だったと教えていただきました。この年代の方々がたくましい理由がわかりました。

2021/04/29

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