僕のトルネード戦記 (集英社文庫)
僕のトルネード戦記 (集英社文庫) / 感想・レビュー
シュラフ
俺らの世代にとって野茂は一番のヒーローだった。マウンドに立つドジャースブルーのユニフォームを着た野茂は本当に格好よかった。その後の黒田やイチローの大リーグでの活躍も、野茂が道を拓いたからこそである。日本プロ野球界は野茂という傑物を許容する度量がなかった。野茂が嫌気をさしたのは、鈴木啓示(監督)や近鉄球団の合理性のかけらもない思考回路。日本での実績を捨ててイチかバチかの大リーグへの挑戦。そこで野茂が見たものは、選手の自主性を重んじる監督・コーチ、愉快な仲間たち、ベースボールを愛するファンたち。痛快である。
2016/08/22
再び読書
今は無き近鉄の面々との話が懐かしくて面白い。大阪南部のあまりにもローカル感が印象的だった球団で、元メジャーがロッカーからゴキブリか出たと帰ったり、デービスやオグルビーが電車で球場に向かっていました。そこで、複数年契約、代理人による契約という今では当たり前の事が認められなかった時代に憧れが、有ったとは言え、任意引退までして、日本人のメジャー進出の礎を築いた、偉大な野球人、そこで結果で示したおとなしく見える偉人。実るほど頭を垂れる稲穂かなを感じさせる真摯な人柄を感じさせる。
2021/05/10
Takafumi Yamaguchi
再読。 もう一度、しっかり頭に入れておきたいこと、日本は、きついこと、辛いことが、トレーニングと錯覚している。アメリカは、個人のメディカルチェック、体力測定、動作分析、怪我の有無、得意な球種などを確認してメニューを決める。そして本人の意思。動作解析は必要だな。野球界の大改革が必要だな。精神も含めて。
2016/03/16
七月流火
こんなにも純粋な野球への想いが、そのまま強さに反映される大リーグの競争原理の清々しさ。ドラゴンボールみたい。いつの間にかミスター・サタンのほうが偉くなってしまうような形に競争原理が曲げられてしまうのは、自分の周囲の環境も同じ。少し残念。
2018/01/09
Tougyoh
★★★★☆ 今更ながら、野茂すげー 当時の感動が蘇りました。
2015/12/20
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