エキセントリック 荒俣宏コレクション2 奇人は世界を征す (荒俣宏コレクション2) (集英社文庫)
エキセントリック 荒俣宏コレクション2 奇人は世界を征す (荒俣宏コレクション2) (集英社文庫) / 感想・レビュー
猫丸
あとがきに言う。エキセントリックにならんとしてなりきれぬ、と。いや十分じゃないですか荒俣さん。さらに言う。そんな私に女子社員は近づかなかった。えー、一度は杉浦日向子さんを射止めたでしょ。継続は力なり。興味の赴くところ収集する。体系なんて気にしないのだ。ある程度のボリュームに至り、構造が立ち現れる。古今のコレクターの王道だそうです。荒俣さんの思考様式の特徴は超能力少年清田くんの調査に見て取れる。念写は新アートの可能性を持つ! ゴリゴリ頭の大人が言う「不謹慎では?」に虫酸が走る人は荒俣さんに続け。難しいが。
2019/03/13
∃.狂茶党
チューリングの死についてはもうちょっと情報が必要だと思いますが、意図的なのか、知らなかったのか、無意識的なのか。 90年代の文章ですので、未開人とか普通に出てきてギョッとしてしまう。
2022/07/16
かりかり
☆☆☆
2017/03/29
小林ミノリ
荒俣氏の視点でつづる古今東西、奇人カタログ、世に疎まれ蔑まれようとも奇なるものを極めた者達は偉大だ、まさに奇人であり貴人でもあるのだから。
MIRACLE
集英社文庫の荒俣宏コレクションIIの最終巻。西洋と日本の人物について雑誌などに書いた26の文章を収録している(うち一つは書き下ろし)。ようするに荒俣のやっていることは、過去の知識を一般読者向けにわかりやすく書き直すことだ。いいかえると彼の仕事は再話であって、創造がない。しかも彼が扱う話題は、百科事典に収まっているようなすでに化石化した情報ばかりだ。このように発展性を欠いたどん詰まりの(冷たい)知識をいくら読んでも、実りは少ないように思う。
2012/03/22
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