あなたには帰る家がある (集英社文庫)
あなたには帰る家がある (集英社文庫) / 感想・レビュー
mariya926
読んだ後にこの前亡くなった作家さんだと気がつきました。ドラマになったオススメで出てきて少し読んでいたら、最後が気になって一気に読んでしまいました。確かにドラマでありそうな展開でした。しかも結構ドロドロの。夫婦って何か?働くって何か?人生って何か?答えを探して、さ迷っている感じでした。「娘をお風呂に入れないといけないから」って同じセリフを言っているのは笑ってしまいました。人生って無いものねだりなんだなぁと思います。
2021/12/29
アッシュ姉
ドラマを観ていたのに山本さん原作とは知らなかった。はまり役のキャストが印象深く、なかでもユースケさんが強烈だったことを思い出す。結末は忘却の彼方ということもあり、読みだしたらやめられない止まらない!好感も共感も持てないけれど、あるあるとうなずけるところが多く、登場人物の不平不満が身近に感じられてリアルで巧い。振りきった修羅場も面白かった。すっかりハマった山本文緒さん、他作品もどんどん読んでみたい。
2021/04/06
shincha
人間の感情は、複雑怪奇。幸せな家庭を築きたいと思っていても、幸せの形、定義、感じ方は人それぞれ。優柔不断で流されて生きてきた秀明と、その優柔不断さを優しさと感じ妊娠して結婚した真弓夫婦。自分の子供ではないと知りつつ全てを受け入れて結婚した茄子田太郎と理想の妻、母を演じていた綾子夫婦。この2組の夫婦を描きながら、人間の奥底にある感情を噴出させる山本文緒さんの作品の1つ。男と女は、永遠に心の底から理解しあえることはない。でも、理解も必要ない。ただお互いにそこに居るだけで幸せって言うのもありかな?と感じました。
2022/10/19
ピロ麻呂
W不倫なんて、今は結構ある話なんだろなぁ~(^_^;) 住宅セールスマンと顧客の奥さん…めっちゃありえるわ~ こんな昼ドラでよくある不倫もの。バレそうでドキドキしながら楽しく読めました(^^) 最後は不倫相手を愛しすぎて壊れた綾子さんが「子供ができたの。私と一緒に暮らしましょう。奥さんと別れて!」と乗り込んできて修羅場…恐ろしかった~(>_<)
2016/09/02
もりやまたけよし
巷のよくある家族の異変の話。住宅展示場の営業マンにご主人を持つ主婦が、子育てブルーになって保険のセールスレディに。これに不倫を絡めて山本作品としてはあっさりとえがいています。後味もアッサリでグッドです。
2017/06/14
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