A.B.O.AB (集英社文庫)
A.B.O.AB (集英社文庫) / 感想・レビュー
さてさて
“本書は血液型相性診断の本でも血液型占いの本でも、もちろん血液型によって人を判定する本でもない”と、この作品を説明する姫野さん。今から30年以上も前に記されたこの作品には『とらばーゆして間もない会社で…』と言った時代を感じさせる中に『血液型』という人間にとって普遍のものに光を当てる物語が描かれていました。『血液型』を話題にサクッと楽しめるこの作品。いや、それはちょっと違うでしょう…とツッコミを入れて楽しめるこの作品。ありそうでなかったポイントを上手く点く、なかなかに面白い世界を垣間見せてくれた作品でした。
2023/11/14
佐島楓
血液型の異なる八人の男女。カップリングはどうなるのか? 姫野さんが実際にアンケートを取って編まれたという「恋愛シミュレーション小説」。かなりデフォルメされているので、読みやすいかと思います。ただ、自分の血液型に当てはめた途端、笑えなくなってしまう。定型化されたくないと頭では思いつつ、あくまで私個人の場合ですが、けっこう性格を言い当てられている気がしてちょっとだけ落ち込みました。
2014/04/12
i-miya
2012.02.08(つづき)姫野カオルコ著。 ◎がらがら。 フライドポテト。スタジャン。A商店街のくじ引き、一枚、一回、ガーラガラ。永子、2回目、5万円当選! よし、使おう、きれいに。☆夜。ルノー21の窓を開けた。霧子。☆電話番号。 3012-3456。別れの歌、聴きまくり、お酒を飲んで、翌朝、晴れ晴れ。旺子。
2012/02/08
i-miya
2012.02.02(初読・初作家)姫野カオルコ著。(カバー) 血液型にとらわれて「男女交際」なんてダサイ、なんて考えてはいけない。信じなさい、血液型。8人の男女、ドラマ。切ない擦れ違い、ドライな別れ。あっても収まるところに収まる。運命か、血液型恋愛シミュレーション小説。
2012/02/02
かこりむ
もっと深読みすれば面白かったのかもしれない。血液型を気にする人が読むと楽しめそう。構成とか本編に入る前の詩が良かった。
2017/04/09
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