会津士魂 10 越後の戦火 (集英社文庫)
会津士魂 10 越後の戦火 (集英社文庫) / 感想・レビュー
うらなり
河合継之助と相対した官軍の軍監は土佐の岩村精一郎23歳であり、のちに山県有朋も人選を誤ったとかたっている。なぜ官軍側も伊達藩や長岡藩との交渉役に世良修蔵や岩村などの若造に任せてしまったのかと思う。そのために無駄な戦になり多くの有意の人材を失い民を苦しめた責は大きい。三春藩は板垣退助が対峙し、無血入城を果たしている。若造では継之助の高邁な思想や決意を信じがたく、降参とみせかけて挟み撃ちにされるのを恐れて話し合いが決裂するのも当然か。
2020/09/24
東森久利斗
リーダー不在、智将なき、策なし、後手後手、準備不足、烏合の衆、連携不足、不信感、叛意、負けて当然、必然的な悲劇。尾張、紀州、彦根の裏切りには、開いた口が塞がらない。士魂 vs 私情私欲、侍 vs 兵士、職人 vs 素人、専門技術 vs 簡易装備、相反の戦い、戦争のトランスフォーメーション。敗者の生きざま、言い訳を通して、近代日本が如何なる犠牲のうえに成立し、負債として現代に受け継がれているか。膨大な文献、史書を通してその実相に迫る。
2024/01/17
連雀
白河口方面の戦いから目を転じて、河井継之助で有名な越後口方面の戦いがこの巻からは詳述されています。特に断りなく時間が巻き戻るので、時系列を確認しながら読み進めないとちょっと混乱します。それにしても連戦に次ぐ連戦、激戦に次ぐ激戦で、読んでるこちらも疲れてしまいましすね。
2018/03/10
Takao Umetsu
三国峠の戦いで勝利した西軍は、小千谷、長岡を奪取。長岡藩河井継之助踏ん張る。
2016/07/17
すももたろう
☆☆☆
2013/07/02
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