会津士魂 12 白虎隊の悲歌 (集英社文庫)
会津士魂 12 白虎隊の悲歌 (集英社文庫) / 感想・レビュー
東森久利斗
”武士道と云うは死ぬことと見つけたり”、精神の勝利。歴史上、もっとも有名な美談、悲劇、白虎隊(白虎士中二番隊)20人(1人奇跡の生還)の飯盛山での自刃に至るまでの軌跡、隊士個人の生い立ち、家族、歴史などの委細なエピソードにまで拘り緻密に綴る。毎日の自刃作法の修練のたまもの、ためらうことなく、いさぎよい最後。準備不足が露呈、泥縄な策の連続、防衛戦略上の失敗。度重なる負の連鎖が生んだ尊い犠牲。老若男女、市民、妻女を巻き込んだ玉砕覚悟の総力戦。
2024/01/18
Takao Umetsu
ついに会津白虎隊の悲劇へ
2016/12/06
ふとし
白虎隊を戦場に駆り出さざるを得ないのはもはや完全なる敗北を意味している。しかし城を枕に討ち死に、ということに意義を見出すのが武士道。武士道の完成・昇華は潔い死にいたるものだとすると感慨深いが、ある意味では宗教めいた閉鎖性を感じる。いよいよ次巻最終話。
2013/01/30
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