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ホンの幸せ (集英社文庫)

ホンの幸せ (集英社文庫)

ホンの幸せ (集英社文庫)

作家
氷室冴子
出版社
集英社
発売日
1998-09-18
ISBN
9784087488531
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ホンの幸せ (集英社文庫) / 感想・レビュー

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混沌工房

本棚整理してたら出てきたのでン十年ぶりに再読。最初の一本目、話題は『湾岸戦争』…うひゃー。出てくる話題がすべて時代を感じさせる。少女小説家だった当時、コバルト系のジャンルに疎い40代のオジサマ方に侮られていた、ていう箇所は、もうなんだか…現代の40代はフツーにラノベ読んで育ってきてる世代だもんな。でも『フェミニズムについて』の項は、まだそういうのあるかもな、て思った。氷室さんて文章がめっちゃうまい、ていまさらながら思い知らされた。

2023/10/20

若黎

なんでコレ買ったんだっけ?と思いながら読んでみた。あー、ベルサイユのばらと紫苑ゆうさんのことが書かれていたからだ。それだけで買ってたんだなあ、あの頃は。氷室さんの作品は『ざ・ちぇんじ』『なんて素敵にジャパネスク』が好きだったし、『蕨ヶ丘物語』も面白かった。なので、エッセイも出されていたことが、紫苑さんのことも書かれていたのが嬉しかったんだなあ、シミジミ思う。

2024/04/03

アイリーン子

六月六日は氷室さんの命日(藤花忌)なので毎年この時期に彼女の作品を読みたいと思い続け、何年ぶりかでようやく。再読だがあまりに時間が開きすぎててほとんど初読のようだった。笑 最近フェミニズム的議論(女の生き辛さを変えていこうという意見というか)を結構見聞きするのだけど、この本が書かれた二十五年も前から氷室さんはそういった異議を唱えていたことを改めて発見し驚くとともに、多少時代を感じる部分はあるにせよ現代にも充分共通する話題に溢れているので色々考えさせられ、軽く読める割に予想以上の深みがあるエッセイであった。

2019/06/14

花梨

古本。氷室冴子さんには少女の頃本当にお世話になった。小説は読んでたけどエッセイは初めてで色々苦労されてたのを初めて知った。氷室さんの小説をきっかけに平安時代に興味を持ったと言っても過言ではない。幅広く本を読んでらして知識に裏付けされた内容だったのだなと改めて思った。面白かったもんなぁ。もっともっと小説読みたかった。

2015/08/08

吉右ヱ門

もっとこの人の本を読みたかったなぁ。これからどんな本を書く予定だったのかなぁと、しんみりしながら読んだ。華々しくデビューしたと思いきや、様々な「差別」にあっていた事を知り衝撃。ジャパネスクの当時はまさに読み手ド真ん中の少女で、こんな苦悩があったとは全く知らなかった。楽しい世界を創る裏ではこんな葛藤や戦いがあったのかと、作家という職業の過酷さが伺える。その他好きな本や漫画についてはとても楽しく語っておられる。毒舌というかはっきり物をおっしゃる方なんだなと、新たな発見だらけのエッセイだった。安らかに。

2010/08/22

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