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きみのためにできること(集英社文庫)

きみのためにできること(集英社文庫)

きみのためにできること(集英社文庫)

作家
村山由佳
出版社
集英社
発売日
1998-09-18
ISBN
9784087488616
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きみのためにできること(集英社文庫) / 感想・レビュー

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優希

恋って何だろうと考えさせられました。夢に向かってひた走る音声技師・俊太郎。仕事に追われる中で支えになっている幼馴染のピノコ。会えない時間をメールがつないでいるのが愛おしくなります。そんな中で出会った女優・耀子にも惹かれる俊太郎。気がつけば2人の恋人が心の中に棲むような雰囲気になり、何だかやりきれない気持ちになりました。真摯に2人を想う気持ちはわかりますが、どうもご都合主義の気がして。2人の間で気持ちが揺れ動くのは、やはりピノコにも耀子にも失礼だと思えてなりません。これも恋の1つの形だとしても。

2016/08/10

りゅう☆

音声技師2年目の高瀬は5年間付き合ってる恋人ピノコとは遠距離恋愛中だがマメにメールはする。ロケが多くお互いの休みが合わずなかなか会えない日々。よく一緒にロケに同行する女優鏡燿子は憧れの存在。だが気丈な彼女の涙を見た時からだんだん意識してしまう。そして燿子が高瀬が憧れる男性との不倫に悩んでいるのを知る。そんな燿子をほっとけないけどピノコは大事な存在。他の男性と仲良くしてたら嫉妬する。自分の我がままを自覚し、2人の女性への想いに揺れ動く気持ちがすごく伝わるけど、ピノコ寄りの私としては、結局どっちを選ぶのか→

2018/09/17

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

キジマ・タカフミが創り出す音に惹かれて、東京にある番組制作会社に就職した高瀬。彼には故郷に恋人がいながらもとある番組の取材で一緒になった女優の鏡耀子に惹かれていく・・。高瀬の彼女からしたら、高瀬は何て自分勝手な男だろうと思う。けれどもし自分が彼女の立場に置かれたら彼の事をきっと許してしまうのだろうと思う。高瀬にはそういう不思議な魅力がありました。★★★

2013/04/02

James Hayashi

おいコーシリーズのラストと思って手に取ったが違った。しかし悪くない。仕事恋愛関連の作品。来年房総へ行こうと思っていたのでグッジョブ!行川アイランドはもうないと聞き残念。しかし以外と見所の多い房総。2人の女性と仕事の狭間を行き来する若き男の心情を、余すとこなく描き切っている。

2020/05/03

やじかな

私が村山由佳さんを好きになったきっかけの1冊。もう、何度読んだかわからないぐらい、何度も読んでるので表紙カバーはボロボロです(笑) 20年近く前に書かれた本だから、携帯はないしパソコン通信だし、アナログな感じもあるけれど、いくら便利になったって、人の温もりには敵わないんだ、大切なことはきちんと言葉にして伝えないとダメなんだという、本質的なことは、今にも通じるし、便利すぎるとも言える時代だから余計にズシンときます。 何年ぶりかに読み返してみたけれど、やっぱり好きな1冊でした。

2018/11/09

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