悪女と呼ばれた女たち (集英社文庫)
悪女と呼ばれた女たち (集英社文庫) / 感想・レビュー
ぐうぐう
小池真理子にはめずらしいノンフィクション本。ただ、これは小池がエッセイストだった時期に刊行されており、小説家デビューする前の作品である。タイトル通り、悪女と呼ばれる6人の女性が取り上げられている。とはいえ、小池の姿勢は、どれも彼女達に寄り添うものとなっている。罪は罪として、しかし時代の、あるいは国の思惑の犠牲となった側面を暴き出すのだ。阿部定の項で、定への判決が思いのほか軽かった事実を小池は「当時の権力にとって真に恐ろしいのは、(つづく)
2020/05/12
ぴよっ子@読書停滞中
アナタハン島の比嘉和子が読みたくて。かなり印象が変わった。総勢6人の女性の紹介。阿部定は知ってるけど他は知らない人ばかりだったからおもしろかった。政治や戦争に翻弄された女性たちの背景はもっと深く知りたいですね。ただ、唯一、連合赤軍の永田洋子に関してはただただ眉を顰めるばかり。何度読んでもわたしも鬼女としか思えないのですが、深く調べるとまた印象が変わるのかもしれないですね。・・・しかし現時点では、ただの勘違い女王気取りとしか思えない。なんなわけ?
2012/03/03
せんべい
阿部定、川島芳子、永田洋子、 有名な大事件をおこす人も、途中までは社会的にわりと普通に生きてきている。だから気持ちがわかる点もある。普通じゃなくなる分岐点には男の存在が見え隠れする。 今まで知らなかった、彼女たちのそれぞれの事情が少しわかった気がした。
2024/11/02
Etsuko_desu
大昔に読んだ本。歴史の勉強になる。
レモンケーキ
30年前の本なので若干古臭いが面白い。愛人のペ〇スを切り落とした阿部定をはじめ、堕胎罪のスキャンダルにまみれた女優・志賀暁子や、満州国独立を夢見た川島芳子、連合赤軍の鬼女・永田洋子など、世間で「悪女」と言われている六人の女たちについて書かれたノンフィクション。後半に進めば進むほど面白かった。
2016/03/17
感想・レビューをもっと見る